内容説明
政官財界のトップ・リーダーとして日本を支えた“短現士官”は、何を考え、どのように戦ったのか。難関を突破して、海軍二年現役士官となり、駆逐艦「照月」に主計長として乗り組み、南太平洋、第三次ソロモン、ガ島輸送作戦に奮戦す。乗艦沈没後、大本営海軍報道部で活躍した熱血士官が描く迫真の太平洋海戦記。
目次
第1章 積乱雲の彼方―南太平洋海戦
第2章 南溟の墓標―第三次ソロモン海戦
第3章 最後の炎―ガ島輸送作戦
第4章 憂国の至情―大本営海軍報道部
終章 鎮魂の祈り
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おっくー
6
借りて読んだ本。戦争体験の本。時代の情勢や戦時の事は文献でしか知ることができない。今の平和は先の戦争、戦後復興等の先人の努力があったからこそだと言う事を再確認し、同年代にも理解してもらいたい。今回は特に死生観について考えた。簡単に死ぬ気でやるとか言うことに後ろめたさを感じる。言動を考え直すとともに自分なりに国家の安全保障を考え、勉強したいと思いました。2015/12/16
朝吹龍一朗
0
年上の畏友の父上が書かれた。主計大尉なので直接操船したり大砲を売ったりはしないが、戦後生まれがもうすぐ古希を迎えるいま、できるだけの証言が必要。著者は海軍で広報の仕事をされていた由、文章も平易で読みやすい。2013/04/25