内容説明
日本が世界の中で優位に立ち得る科学技術の一つに材料技術が位置付けされる。なかでも先端複合材料はその中核であり、日本の伝統的な絹に始まる長繊維技術から発して、世界的な合繊技術と、炭素繊維、シリコンカーバイド繊維などの独創的技術を生んだ科学技術力、また陶磁器に始まるセラミック産業の伝統など、恵まれた歴史環境がある。そして、新しい科学技術者を育成することによって、世界に誇る新材料科学技術体系を作り上げることができると信じている。
目次
1章 産業革新と先端複合材料
2章 有機系先端複合材料
3章 無機系先端複合材料(1)―無機系繊維とその特性
4章 無機系先端複合材料(2)―無機繊維強化複合材料
5章 自動車と先端複合材料
6章 航空機と先端複合材料
7章 宇宙開発と先端複合材料
8章 先端複合材料の将来展望