著者等紹介
小林敏也[コバヤシトシヤ]
1947年静岡県焼津市に生まれる。1970年東京芸術大学工芸科卒業。デザイナーかつイラストレーター。イラストレーションの周辺をも視野に入れたトータルな絵本づくりをめざし青梅に山猫あとりゑを営む。2003年画本宮澤賢治シリーズにより第十三回宮澤賢治賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠い日
11
中に開くしかけで、横に長く伸びるページが挟まっていて、絵がワイドに見られてインパクト大。労働と搾取、支配層の思い上がり、労働者たちの結束。底に秘めた力に怖ささえ感じる作品。賢治の眼の深さが感じられる。小林敏也さんの絵が味わい深い。2017/01/27
とよぽん
7
画本という表記は初めて見た。見た目は絵本だが。小林敏也さんの絵が、ひょっとして物語文と同じくらいに(?)惹きつける力があるのだ。オツベルの卑しさが、絵の線や色から見事に伝わってくる。宮澤賢治の世界を描き切った画家だと思う。2017/01/06
エレナ
5
リズム感が良くて音読したくなる。白象は可愛らしく、オッベルはずる賢いのが伝わってくる素敵な絵本。2022/11/06
はぴたくぽん
4
図書館本。2017/04/03
茶器
3
のんのんのんのん。グララアガア。賢治の童話には不思議な音が詰まっている。 素敵な絵の魅力を損なわせることの無い紙質と印刷。特に見開きを開けるときの手触りが柔らかくてとても好き。月を見上げサンタマリアに祈りを捧げる象。月が満月に近づくほど象が痩せ細っていく。絵本として見るまでその対比に気づかなかった。脇に描かれた犬や孔雀、水牛、鰐、鶏、亀。みんなかわいい。2022/03/09