内容説明
異性愛社会にＮＯＮ。同性愛を差別せずにはいられない異性愛社会の病理―。同性愛を排除して「守ろう」としているものは何か。
目次
安全地帯からのゲイ・ウォッチング
カムアウトの時代―〈ゲイ・ブーム〉と現実、深くて暗い溝
〈ゲイ・ブーム〉なんかいらない！！
それがどうした！！学者さん
キリスト教会はなぜゲイを見捨てたか―『キリスト教と同性愛』
「らせんの素描」のゲイ殺し
「ゲイ・カルチャー」の甘いささやき―『ガニュメデスの誘拐』
“メダカの学校”のゲイ教師と悪ガキたち
“目立っち”とマスコミと学校
血は逆流して抱腹絶倒
「不審男」は何をした
Ｎｏ ｍｏｒｅ隠花植物・Ｎｅｖｅｒ向日葵
アヒルはあひる、なぜ悪い―「パリ、夜は眠らない」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしすし
1
アンチヘテロセクシズム！異性愛が中心の世の中に中指を突き立てる本。面白かった〜！。上野千鶴子さんの「スカートの中の劇場」と掛札悠子さんの「「レズビアン」であるといあこと」を引用しながら、上野千鶴子さんの異性愛中心主義なフェミニズムを批判する章が好きです。両人の本は読んだことないのですが、フェミニストとして有名な上野さんがどれだけ異性愛中心主義な考えをしていたのかわかります。(20年前の本なので、今は考えが改まっていればいいのですが…)2018/08/28
はちくま
1
題名どおり、軽い読み口のわりにラディカルで、いろいろ考えさせられてしまった。常々、同性愛が異性愛のテンプレをなぞる必要はないのでは？と思ってきたので、ご意見ごもっとも・・・と思いつつ、テンプレをなぞらなければ生きづらい人もいるんだよなあ、とか。辛口のエールと受け取って、思考停止にだけは陥らないようにしなければ、と思った。2015/02/09
