内容説明
大手建設会社の営業課長家田幹朗は、常務の懐刀として大蔵大臣の愛人に賄賂を届けるなどダーティな仕事を一任されていた。ある日いつものように愛人を訪ねた家田は彼女の他殺死体を発見する。同じ頃建設省の贈収賄事件を担当していた検事の隅野は押収書類の中に家田の名を見つけた…。罪の意識のないまま犯罪に手を染める会社人間の悲哀を描く長篇社会派推理。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年1月埼玉県生まれ。青山学院大学卒業。69年「高層の死角」で第十五回江戸川乱歩賞受賞。73年「腐蝕の構造」で第二十六回日本推理作家協会賞を受賞
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