内容説明
神守幹次郎は、吉原遊廓の治安を預かる四郎兵衛会所の名主に剣の腕を買われた裏の用心棒。ある日一人の遊女の言動から、廓火付けの企みを知った幹次郎は、探索の末、悪事を企む無頼の集団に辿り着く。だがその裏には、ある心中事件にまつわる悲劇が…。廓という閉ざされた場所ゆえ起る哀しい事件を憤りと憐れみの剣で裁く吉原裏同心の活躍!書き下ろし時代長篇。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1949年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして活躍の後、国際的スケールの作品を次々と発表する。99年『瑠璃の寺』『密命』シリーズで時代小説の分野に進出、時代エンターテインメントの旗手として注目を浴びている
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