内容説明
高校生の朝枝正吉はツーリングに出かけたまま行方不明となった。二週間後、丹沢山地の沼から発見された彼の遺体は、愛用のバイクに犬と一緒にくくりつけられ、胸には多数の散弾が打ち込まれていた。正吉の父で刑事の正敏は執念の捜査を続け犯人に肉薄するが、関係者が殺されたうえ、背後には京浜工業地帯をとりまく公害問題の影が…。傑作長篇社会派ミステリー。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年1月埼玉県生まれ。青山学院大学卒業。69年「高層の死角」で第十五回江戸川乱歩賞受賞。73年「腐蝕の構造」で第二十六回日本推理作家協会賞を受賞
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