内容説明
新型機「Z機」に一日以上乗り続けていた田島は、着陸を命令される。延べ数千キロを飛ぶ試験飛行は終了し、太平洋無着陸飛行は夢と消えた…。それから5年後の昭和11年、川西航空機の技師が密かに社長に呼ばれた。同席していたのは田島だった。技師はその場で社長に、50人を東京からハワイまで運ぶ四発の大型旅客機の開発を命じられる。昭和16年春、遂にその試作初号機が完成。9月、処女飛行に成功したその日、日本は日独伊三国同盟を締結し、太平洋戦争への途をさらに突き進む…。異才・林譲治、渾身の新シリーズがスタート。
著者等紹介
林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年、北海道生まれ。ナイキミサイル基地訴訟で揺れ、千歳基地が隣接するという環境で育ったため、幼い頃より軍事や防衛問題に関心を抱く。戦略シミュレーションの原案などで活躍後、作家デビュー
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