内容説明
二人の老人が対峙していた。一人は、海軍元帥伏見宮博恭王、もう一人は、天皇が信頼を寄せる鈴木貫太郎。鈴木が伏見宮に決断を迫る。それは、米内光政の軍令部総長就任に対する許可だった…。昭和17年6月14日、ミッドウェー海戦で敵の攻撃をかろうじて振り切った空母飛龍の艦上、山口多聞は佐世保港に入港した。軍令部への出頭を命じる電報が、山口を待っていた。軍令部総長に就いた米内は、亡国の危機にあたり連合艦隊の再編成を行なう。そして、連合艦隊司令長官小沢治三郎、第一機動艦隊司令長官山口多聞が任命された。
著者等紹介
和泉祐司[イズミユウシ]
1944年生まれ。東京理科大学卒業。コンピュータ会社で基本ソフトウェア、教育システムの開発に携わる一方で、長年、戦争に関する書籍を読み漁る。膨大な資料を研究した末に見出した「日本必勝への途」をシミュレートした結果、本書が生まれた。現在は執筆活動に専念し、読者の支持を得るため再び資料と格闘する日々を送っている
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