スペイン語の世界

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スペイン語の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766425338
  • NDC分類 860
  • Cコード C0087

出版社内容情報

21ヶ国の公用語として、形成するスペイン語の奥深き世界を描く、画期的入門書。写真・図版、コラムや年表、文献案内も充実。▼スペイン語が好きになる!



21ヶ国の公用語として、一大言語圏を形成するスペイン語の

奥深き世界を描く、画期的入門書。



写真・図版、コラムや年表、文献案内も充実。

重要語句を太字にしたレイアウトで、スペイン語初学者必携!



世界の21ヶ国で公用語とされ、4億7,000万人以上の母語話者を持つスペイン語。

いまやスペイン語圏はスペイン本国から、メキシコ、北中南米・カリブ海諸国へと

広がりを見せながら、豊かな文化圏を築いている。



なぜスペイン語は現在のような姿になったのか、

世界にスペイン語はどれほどの広がりを見せているのか、

過去から現在に至るまでスペイン語によるどのような書物があり、

いかなる知的営みが育まれてきたのか――。



俗ラテン語からアラビア語の影響などを受けながら発達したスペイン語の

広大な時空を自在に横断し、奥深きスペイン語の世界を描く、画期的入門書。

写真・図版、コラムや年表、文献案内も充実。

重要語句を太字にしたレイアウトで、スペイン語初学者必携!

はじめに



<b>? スペイン語の歴史</b>

 1 スペイン語の系統

 2 スペイン語の誕生

  ラテン語以前の言語状況(?前3世紀)

  古代ローマ帝国のラテン語(前3世紀?5世紀)

  俗ラテン語の実態を知る手掛かり

  西ゴート時代(5世紀?7世紀)

  イスラム時代(8世紀?15世紀)

  モサラベ語

 3 中世スペイン語

  スペイン語の発祥(10?11世紀)

  俗語文学の確立(13世紀)

  俗語文体の洗練(14?15世紀)

 4 スペイン語の変容と確立

  ネブリハの登場

  カスティーリャ語への自信――俗語擁護論の展開(16世紀)

  言語研究を促進したロペス・マデラの「原始カスティーリャ語」説

  スペイン語の絶頂期(17世紀)

 5 スペイン語のグローバル化

  啓蒙主義と王立言語アカデミー(18世紀?19世紀)

  スペイン語単一主義から多言語主義へ(20?21世紀)

  グローバル時代のスペイン語

  COLUMN 01 統計でみるスペイン語

  COLUMN 02 イベリア半島の諸言語

  COLUMN 03 なぜirはvoy, vas, va ... と活用するのか?

  COLUMN 04 中世に大流行した語尾脱落

  COLUMN 05 ?はコスト削減が生んだ合理的文字

  COLUMN 06 なぜcon+m?はconmigoになるのか?

  COLUMN 07 なぜ“*Le lo doy.”と言えないのか

  COLUMN 08 seの多機能は近世以降

  COLUMN 09 スペイン語ならではのことわざ・慣用句



<b>? スペイン語の広がり</b>

 1 大西洋を越えたスペイン語

  開始は1492年

  2人称単数t?とvosの分布はなぜ?

  アンダルシア方言との類似性

 2 スペインとラテンアメリカにおける語彙の違い

  ラテンアメリカ特有の語彙

  なぜ語彙が異なるのか?

  ブエノスアイレスのルンファンド

  アメリカ先住民語発祥の語彙

 3 スペイン語と非?スペイン語との混成言語

  ウルグアイのポルトニョール

  フロンテリーソ(スペイン語×ポルトガル語)

  米国のスパングリッシュ(スペイン語×英語)

  小アンティル諸島のパピアメント(スペイン語/ポルトガル語×オラ

  ンダ語×アフリカ系言語)

  フィリピンのチャバカーノ(スペイン語×タガログ語/セブアノ語)

  COLUMN 10 地名が語る征服者の思い

  COLUMN 11 ユダヤ・スペイン語



<b>? 意外な語源さまざま</b>

 Adolescente「青年」/Adulto「大人」――実は同一語の現在分詞と過

 去分詞

 Alumno/-a「生徒」――元は「養子」だった

 Cada「それぞれの」――起源はギリシア語の前置詞

 Caf?「コーヒー」――セルバンテスの知らない語彙

 Castigar「罰する」――中世においては「教える」と同義だった

 Deber「?しなければならない、?にちがいない」――英語のdue,

 duty, debtの遠い親戚

 Encantar「大好きである」――歌は神との交信だった

 Equilibrio「平衡、バランス」――equi-, ecu-は「同じ」を意味する形

 態素

 Este/Esta/Esto「これ、この」――元は「それ、その」だった

 Guerra「戦争」――軍事用語の多くはゲルマン起源

 Hasta「?まで」――珍しいアラビア語起源の機能語

 Hermano/Hermana「兄弟/姉妹」――元は「生粋の」を意味する形

 容詞だった

 Hermoso「美しい」――国名の「台湾」と同じ語源の形容詞

 Hu?sped「宿泊客」/Hueste「軍勢」――「客」と「敵」は紙一重

 Juego「ゲーム、競技、賭博」――元は「悪戯」だった

 Lindo「かわいい」――mujer lindaとは「正妻」のことだった

 Llegar「到着する」――英語arriveとの意外な接点

 Llevar「持って行く、運ぶ、着ている」――まず活用形ありきの不定詞

 llevar

 Mirar「見る」――本来は「驚く」だった

 Muy「とても」――実はmuchoの語尾脱落形

 Nada「何も?ない」/Nadie「誰も?ない」――起源においては否定

 語と無関係だった

 Naranja「オレンジ」――英語のorangeと語源は同じ

 ?Ojal?!「どうか?でありますように」――元はイスラムの習慣

 Pagar「支払う」――必ずしも金銭取引とは関係なかった

 Pensar「思う、考える」――通貨単位ペソ(peso)と兄弟語

 Pueblo「町」/Ciudad「都市」――英語peopleと同一起源のpueblo

 Querer「欲する、愛する」――cuesti?nは本来quererの名詞形

 Se?or「?氏、紳士」――元は「年長者」を意味する比較級

 Ser「(永続的に)?である」/Estar「(一時的に)?である、居

 る、有る」――「永続的vs一時的」という対立の源「安定vs不安定」

 Semana「週」――元は「7つの朝」という複合語だった

 Siesta「シエスタ、昼寝」――元は単なる序数詞

 Trabajo「仕事」――実は英語travelと同じ語源

 Usted「あなた」――ustedだけが敬語ではなかった



<b>? スペイン語文学の多様な世界</b>

 1 スペイン文学の始まり――中世の叙事詩とキリスト教文学

  最古のスペイン文学 『わがシッドの歌』

  俗語で書かれた文学――教養派文芸

 2 黄金世紀の文学(16?17世紀)

  ルネサンスの新ジャンル――対話文学と小説

  近代小説の創始者セルバンテス

  演劇

  奇想主義と誇飾主義

 3 近代のスペイン文学(18?19世紀)

  啓蒙主義の時代

  ロマン主義文学

  写実主義・自然主義文学

 4 スペインの現代文学(20世紀以降)

  98年の世代

  20世紀初期の詩・戯曲

  20世紀スペイン最大の思想家オルテガ

  スペイン内戦直後の文学

 5 ラテンアメリカの文学

  ラテンアメリカ文学の始まり

  魔術的リアリズム

  メキシコ――ルルフォ、フエンテス、パス

  カリブ・中米――アストゥリアス、カルペンティエル、カブレラ =

  インファンテ

  コロンビア・ペルー――ガルシア = マルケス、アルゲダス、バルガ

  ス = リョサチリ――ドノソ、アジェンデ、ボラーニョ

  アルゼンチン――ビオイ = カサレス、コルタサル、ボルヘス

  COLUMN 12 アンデルセンに連なるスペイン中世文学―― 『ルカ

  ノール伯爵』

  COLUMN 13 黄金世紀の女流作家サンタ・テレサ

  COLUMN 14 なぜ一般庶民は 『ドン・キホーテ』 を楽しめたの

  か?

  COLUMN 15 ガルドスの 『マリアネラ』 ――視力を回復したがた

  めの不幸

  COLUMN 16 スペイン語で書かれたフィリピン文学

  COLUMN 17 アンダルシア方言の文学

  COLUMN 18 フエンテスを通して読むメキシコ語法

  COLUMN 19 キューバ語法満載のカブレラ = インファンテ

  COLUMN 20 バルガス = リョサから読み取るペルー語法

  COLUMN 21 コルタサルにみるアルゼンチン語法





おわりに

付録1 ラテン語からスペイン語への音韻変化法則

付録2 スペイン語史・文学史年表



文献案内

参考文献

索引(事項・人名・地名)

岡本 信照[オカモト シンショウ]
著・文・その他

内容説明

21ヶ国の公用語として、一大言語圏を形成するスペイン語の奥深き世界を描く、画期的入門書。写真・図版、コラムや年表、文献案内も充実。重要語句を太字で表記、スペイン語初学者必携!

目次

1 スペイン語の歴史(スペイン語の系統;スペイン語の誕生 ほか)
2 スペイン語の広がり(大西洋を越えたスペイン語;スペインとラテンアメリカにおける語彙の違い ほか)
3 意外な語源さまざま(Adolescente「青年」/Adulto「大人」―実は同一語の現在分詞と過去分詞;Alumno/‐a「生徒」―元は「養子」だった ほか)
4 スペイン語文学の多様な世界(スペイン文学の始まり―中世の叙事詩とキリスト教文学;黄金世紀の文学(16~17世紀) ほか)

著者等紹介

岡本信照[オカモトシンショウ]
京都外国語大学外国語学部スペイン語学科教授。京都外国語大学外国語学部卒業。スペイン・ナバラ大学留学。京都外国語大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

63
なんて豊穣なスペイン・クレオールの世界 くらくらする。 ウルグアイのポルトニョール、またはフロンテリーソ、スペイン語とポルトガル語の混成言語。やっぱりあの2つは混ざりやすいよね。 スペイン語史はラテン語の知識がいるな。 やや難しく感じはするが知的に面白かった。2022/01/17

サアベドラ

21
スペイン語学習者向けの副読本。内容はスペイン語の歴史と文学史(中南米含む)、基本単語の語源など。スペイン語で言語学や文学をやりたい学生向けに、知っておいてほしい知識をまとめました、といった感じの本。参考文献も充実。ちょっと歴史言語学に偏っている気がしないでもないが、スペイン語に興味があるならば目を通しておいて損はないと思います。個人的に興味深かったのは、合衆国で話されている英語の表現を直訳した混成スペイン語(スパニングリッシュ)。あと、巻末のラテン語からスペイン語への音韻変化規則まとめはとても役に立った。2018/09/07

singoito2

10
内容については他の方のレヴューがあるので贅言しませんが、スペイン語初学者の私にもとても刺激的で愉しめる一刷でした。一番最後のスペインやラテンアメリカの文学史は面白そうな本の目白押しで、さっそく本サイトの読みたい本にさっそく2冊、追加してしまいました。2024/01/16

はれ

3
学習のためではなく、単純にスペイン語に関連する歴史と言語の変遷を読む目的でした。結果、少しずつばらばらに持っていた知識や体験がつながる楽しさがありました。以前、中米の田舎で過ごした数年の異文化体験は、未知の知を実感させてもらう貴重な時間でした。そして、別の言語を学ぶ意味(そもそも国語を学ぶことは、そのベースか)を、自分なりに理解しました。(元々、英語を学ぶ必要性を全く感じでいない人間で、当然のようにスペイン語も英語も全く上達しませんでしたが、自分のどんな癖がまずいのかはわかったかもしれません^^;)2018/09/09

naoto

2
もっとスラスラ行けると思ったら、意外に時間がかかってしまった。それだけじっくり読んだ、ってことかな。スペイン語の歴史から読書案内まで、多岐に渡った感もあり。語学は勉強も大事だけど、まつわる話を知ると覚えやすくなるので、こういう本はどんどん読んでいきたい。2023/02/01

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