感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
54
日高敏隆さんの軽妙な文章と和田誠さんのユーモラスな絵が、十二支に当てはめられた動物たちの驚きの生態や習性を読む人に強く印象付けます。その中でも特に印象に残ったのは、親の世話をさほど必要とせずに生長する草食動物(ウサギなど)には甘えの構造はないということ。逆に言えは、親に世話をされないと生長する事が難しい動物には甘えの構造が生じるということ。甘ったれの我が娘の事を連想し、思わず吹き出してしまいました。また、家畜化された動物(犬)は幼獣の性質を大人になっても残すという指摘にドキリ。人間はその最たるものです。2019/10/22