内容説明
人生、カネがすべてにあらず人のためなら、強くなれる。日本の貧困と戦い続けたある弁護士の半生の記。年越し派遣村から見えてきたもの―カネがすべての世の中にこんな生き方があった!―。
目次
1章 魂の仕事人―サラ金被害者を救う
2章 貧困の連鎖
3章 サラ金・ヤミ金・高金利と戦う
4章 反貧困ネットワーク
5章 地下鉄サリン事件被害者対策弁護団長として見えてきたこと
6章 道標
終章 弱肉「弱」食社会を考える(対談・宮部みゆき)
著者等紹介
宇都宮健児[ウツノミヤケンジ]
1946年愛媛県に生まれる。1969年東京大学法学部を中退、司法研修所入所。1971年弁護士登録、東京弁護士会所属。以後、日弁連消費者問題対策委員会委員長、日弁連上限金利引き下げ実現本部本部長代行、東京弁護士会副会長、豊田商事破産事件破産管財人常置代理人、KKC事件・オレンジ共済事件・八葉物流事件被害対策弁護団団長などを歴任。現在、内閣に設置された多重債務者対策本部有識者会議委員、日弁連多重債務対策本部本部長代行、全国クレジット・サラ金問題対策協議会副代表幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
5
もしも評者が都民なら、この人に入れるだろうな。弁護士も弁護すべきでない人をも弁護する大変な仕事だと思う。法律に通じて、人のために尽くすことが重要という。週100時間の猛勉強。その甲斐あってかストレートで東大や司法試験一発合格。その後がまた大変。多重債務者の悲痛な実例は心が痛む。利息制限法など、法を知ると知らないでは大違いだと思える。自分を守る知識や情報を教えない学校に問題がある(51ページ)。警察、政治家、官僚の体たらくには同感した(58ページ)。弁護士会、司法書士会への相談が肝要である(123ページ)。2012/11/30
ブチコロン
3
サラ金やヤミ金からの執拗な取り立てに悩む、多重債務者を救う弁護士、宇都宮弁護士の本。昔の講演をまとめたりしてるので重なる内容があったりするが貸金規制法に関して勉強になった。借金苦で自殺なんかしなくていい。追い詰められたら助けを求めよう。必ずなんとかなる。2009/12/15
そらいろ
1
多重債務者を救う弁護士にして新弁護士会会長の宇都宮先生が、父親が額に汗して働く姿を見、苦学と努力の末弁護士になり、弁護士としてなかなか芽が出なかったかつてを、講演などで語ってきた内容の再録。再録なので仕方ないのですが、内容が重なっているのが少しくどい印象。週100時間の勉強という意志の強さと厳しさに感服。2010/05/01
Miho S
0
ワーママはるさんのTwitterをきっかけに読む。暴力団より怖いのはカルト集団。2022/08/15