出版社内容情報
詩人・石牟礼道子と染織家・志村ふくみ。現代日本への危機感を募らせた二人は、次世代に残したい最後のメッセージを新作能「沖宮」に託した。「沖宮」は戦に散った天草四郎と生き残った幼い少女、そして、人々の死と再生の物語。シテは若宗家・金剛龍?。本書は、志村ふくみの能衣裳や、原作の舞台である天草・島原の風景を、写真界のノーベル賞といわれるハッセルブラッド賞受賞の石内都が撮り下ろした「沖宮」の世界に誘うイメージブック。
石牟礼道子[イシムレミチコ]
著・文・その他
志村ふくみ[シムラフクミ]
著・文・その他
石内都[イシウチミヤコ]
写真
内容説明
石牟礼道子、志村ふくみ。海が森の音を聞くように、ふたりの協演が始まる。
著者等紹介
石牟礼道子[イシムレミチコ]
詩人・作家。1927(昭和2)年3月11日熊本県天草郡宮野河内に誕生。1958年、谷川雁らの『サークル村』に参加。『苦海浄土』初稿「奇病」を発表。1969年、『苦海浄土 わが水俣病』を刊行。第一回大宅壮一ノンフィクション賞に選ばれたが辞退。1973年、フィリピンのマグサイサイ賞を受賞。2018年2月10日パーキンソン病による急性増悪のため死去、90歳
志村ふくみ[シムラフクミ]
染織家・随筆家。1924(大正13)年9月30日、滋賀県近江八幡にて誕生。1940年、文化学院女子部に。1957年、日本伝統工芸展に初めて出品して入選。植物染料による紬糸をもちい、心象風景を織り込んだ燦めくような作品で、奨励賞、文化財保護委員長賞など次々と受賞。随筆『一色一生』で大佛次郎賞受賞。執筆においても才能が開花する。1986年に紫綬褒章を受ける。1989年、宗教、芸術、教育など文化の全体像を織物をとおし総合的に学ぶ場として、長女・洋子と共に「都機工房」を創設。1990年には「紬織」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、2014年、京都賞受賞。2015年には文化勲章を受章している。2013年、京都・岡崎に芸術体験を通して学ぶ場として、洋子、孫・昌司とともにアルスシムラを設立。現在、嵯峨野の工房にて染め出される色、その色で織りなす染織、色彩の研究成果を「しむらのいろ」と表現し、洋の東西を問わず、さまざまな分野への興味を持ち続け、「色」をとおした探求をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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