内容説明
クーロメトリーは、その原理はきわめて古いが、現在でもわずかずつではあるが着実に進歩を続け、21世紀には最も有用な定量分析法としてその地位を確立すると考えられるなど、大きな可能性を秘めている。それにもかかわらず、研究者は少なく、世の中への普及度も小さい。また、邦文で書かれたクーロメトリーに関する単行本もほとんどない。したがって、これまでに開発された技術を、将来の発展方向に的をしぼって集約し、クーロメトリーの今後の展開を考えて見ることとした。本書は、このクーロメトリーについて、その応用例を主に原理と将来動向とを解説したものである。
目次
1章 クーロメトリーの原理と装置
2章 フロー電解法
3章 バッチ式定電位電量分析法の応用
4章 フェルト電極を用いる迅速クーロメトリー
5章 定電流クーロメトリー(電量滴定法)の応用