内容説明
福島第一原子力発電所の大事故を受け、2011年4月に緊急公開され、全国70館以上で上映された映画『100,000年後の安全』(監督マイケル・マドセン)。世界で初めてフィンランドで行われている、高レベル放射性廃棄物の最終処分場建設を描いたドキュメンタリーは、埋められた廃棄物が無害になるまでに10万年かかるという事実を突きつけ、観る者に衝撃を与えた。本書は映画の内容をもとに、原子力問題の専門家による解説を加えて書籍化。日本における高レベル放射性廃棄物処理の問題についても詳述する。
目次
映画編(放射性廃棄物;中間貯蔵;恒久不変な解決法;人間の侵入;未来への警告;法律)
日本編(未来へのメッセージ;核燃料サイクルとは;使用済み燃料の再処理(日本の場合)
高レベル放射性廃棄物の現状(日本の場合)
日本における階層処分
高レベル放射性廃棄物以外の廃棄物
原子力発電からの脱却は可能か)
映画『100,000年後の安全』について
著者等紹介
マドセン,マイケル[マドセン,マイケル][Madsen,Michael]
1971年生まれ。デンマークのオーフス大学で劇作法を専攻。1996年、コペンハーゲンのタウンホール広場の地下で、サウンド・アートのプロジェクト「The SOUND/GALLERY」を手がける。2001年、デンマーク映画協会やトヨタ財団の支援を受け、可視性に関するドキュメンタリー作品『Celestial Night』撮影のため来日(2003年完成)。2005年、スウェーデン人作家ストリンドベリの小説「ダマスカスへ」をベースに、都市と景観を上空から撮影したドキュメンタリー作品『To Damascus―a Film on Interpretation』完成
西尾漠[ニシオバク]
NPO法人原子力資料情報室共同代表。『はんげんぱつ新聞』編集長。東京生まれ。東京外国語大学中退後、広告制作会社に勤務。1973年、電力危機を訴える広告に疑問をもったことなどから、原発の問題にかかわる
澤井正子[サワイマサコ]
東京生まれ。中央大学経済学部卒業。チェルノブイリ原発事故を契機とした「反原発出前のお店」の活動に参加。その後六ヶ所村や、再処理工場が建設中止になったドイツのバッカースドルフ、ゴアレーベンを訪れ、核廃棄物問題と向き合う。1992年から原子力資料情報室スタッフとなり、再処理・廃棄物問題を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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