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100,000年後の安全

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  • サイズ B5判/ページ数 103p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784761267872
  • NDC分類 778.7
  • Cコード C0030

内容説明

福島第一原子力発電所の大事故を受け、2011年4月に緊急公開され、全国70館以上で上映された映画『100,000年後の安全』(監督マイケル・マドセン)。世界で初めてフィンランドで行われている、高レベル放射性廃棄物の最終処分場建設を描いたドキュメンタリーは、埋められた廃棄物が無害になるまでに10万年かかるという事実を突きつけ、観る者に衝撃を与えた。本書は映画の内容をもとに、原子力問題の専門家による解説を加えて書籍化。日本における高レベル放射性廃棄物処理の問題についても詳述する。

目次

映画編(放射性廃棄物;中間貯蔵;恒久不変な解決法;人間の侵入;未来への警告;法律)
日本編(未来へのメッセージ;核燃料サイクルとは;使用済み燃料の再処理(日本の場合)
高レベル放射性廃棄物の現状(日本の場合)
日本における階層処分
高レベル放射性廃棄物以外の廃棄物
原子力発電からの脱却は可能か)
映画『100,000年後の安全』について

著者等紹介

マドセン,マイケル[マドセン,マイケル][Madsen,Michael]
1971年生まれ。デンマークのオーフス大学で劇作法を専攻。1996年、コペンハーゲンのタウンホール広場の地下で、サウンド・アートのプロジェクト「The SOUND/GALLERY」を手がける。2001年、デンマーク映画協会やトヨタ財団の支援を受け、可視性に関するドキュメンタリー作品『Celestial Night』撮影のため来日(2003年完成)。2005年、スウェーデン人作家ストリンドベリの小説「ダマスカスへ」をベースに、都市と景観を上空から撮影したドキュメンタリー作品『To Damascus―a Film on Interpretation』完成

西尾漠[ニシオバク]
NPO法人原子力資料情報室共同代表。『はんげんぱつ新聞』編集長。東京生まれ。東京外国語大学中退後、広告制作会社に勤務。1973年、電力危機を訴える広告に疑問をもったことなどから、原発の問題にかかわる

澤井正子[サワイマサコ]
東京生まれ。中央大学経済学部卒業。チェルノブイリ原発事故を契機とした「反原発出前のお店」の活動に参加。その後六ヶ所村や、再処理工場が建設中止になったドイツのバッカースドルフ、ゴアレーベンを訪れ、核廃棄物問題と向き合う。1992年から原子力資料情報室スタッフとなり、再処理・廃棄物問題を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふぁんた

3
10万年後、はたして人類は存在するんだろうか?存在したとしてこの危険を伝える手段はあるのか?後半は日本の現状。すごく勉強になった。こんなに危険なのになんで終わらせないんだ。知らなかったじゃすまないよ。2012/01/27

じょな

3
今稼動している原発を止めれば終わりだと思っていました。10万年後の地球にまで影響があるとは実感が湧かなかった。戦争なんかしている場合じゃない。人類が一丸となって取り組むべき課題です。2012/01/14

Pezo

1
ガラス固化の外注だとか、再処理の話が興味深い。オンカロのドキュメンタリーは推進にも廃止にも与さない感じだったけど、後半の日本編は明確に反原発を打ち出している。2015/12/19

秋庭誠

0
B+ 十万年ってのはあくまで半減期の話だからそれは安全といえるのかな…? それを言うのは野暮か。 フィンランドで建築が進められている、永久的(十万年)に放射性物質を封じ込める「オンカロ」という施設を題材にした原発反対派の本、同名の映画の書籍版です。東日本大震災後に出されたのがなかなか。 安全なんて誰にも保障できないとは思うんだけどね…。2014/08/03

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