内容説明
本書は、文科系の学生・社会人のために、近代物理学を30講にわたってやさしく書き下した、新しいテキスト・入門書である。19世紀末の電子、X線、放射能等の発見を契機とする近代物理学の黎明から、最新の素粒子(クォーク、レプトン)の発見にいたるまでの物理学のめざましい発展を、歴史的事実に即しながら平易な語り口によって口述していく。そのさい、数式をできだけ少なくするなど、初学者にも物理学の考え方がまなべるよう、さまざまな工夫を試みている。
目次
近代物理学の黎明
X線の発見
電子の発見
ゼーマン効果の発見
放射能の発見
キュリー夫妻による放射能研究
原子の話
原子核の発見
原子核の自然壊変(自然放射能系列)
同位元素〔ほか〕