自己の探究<br> 自己変容という物語―生成・贈与・教育

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自己の探究
自己変容という物語―生成・贈与・教育

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760894062
  • NDC分類 371
  • Cコード C3311

目次

1 人間になるだけでは不十分な理由(サン=テグジュペリの学び;教育の必要性と可能性という物語 ほか)
2 純粋贈与者としての教師(個人の誕生と最初の教師;純粋な贈与者としての教師 ほか)
3 非‐知を生むメディアとしてのノンセンス(成長しないアリス;ノンセンスの論理とノンセンスの体験 ほか)
4 聖なる他者としての動物(認識の体系としての動物;優美なるものとしての動物 ほか)
おわりに―「星の王子さま」に会う

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

arisa

2
おもしろかった。ヒトは自らの混沌や動物性を否定することで人間となり、秩序と有用性から世界を掌握しようとする。しかし、人間が真に〈 人間〉たるためにはそこで秩序の背景にある禁忌を侵犯し隠されていた動物性を回復する必要がある。「向こう」で真理を見たものが「教師」として人々を諭す使命がある。十牛図のイメージ。 「向こうの世界に行った者が帰還して、自身はまるきり変容しているが世界は何も変わらない構図」を教育において見出そうという試み。2022/05/24

有智 麻耶

2
理論化された「発達としての教育」の図式に回収されない「生成としての教育」について論じた一冊。バタイユの非−知の体験(=内的体験)という概念や、ルイス・キャロル『ーーの国のアリス』に見られるノンセンス、さらに、動物との触れ合いなどを鍵としながら、生成としての教育の可能性を探っている。単なる教育論を超えて、人間とは何か、成長するとは何か、ということについての捉え方を大きく揺さぶる内容だった。教育哲学の入門的な一冊にもよいだろう。非常に勉強になる。2015/09/06

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