出版社内容情報
読み書き困難を抱えている子どもたちが、ICTを活用して学んでいくためのメソッド(支援プログラム)と具体的な事例を交えて紹介。
目次より
はじめに
第1章 読み書き困難の子どもを救うために
1 読み書き困難の子どもを救う3 つのセーフティーネット
(1)知る―読み書き困難の背景について知る
(2)調べる―読み書き困難を調べる(評価・アセスメント)
(3)支援する―読み書き困難をカバーする工夫を支援する
2 読み書き困難の背景について知る
(1)低次の読み書きと高次の読み書き
(2)読み書き困難の状態とは
3 読み書き困難を調べる―評価・アセスメント
(1)読み書き困難の評価
(2)読み書き検査
4 支援する
(1)学ぶ力
(2)求める力
(3)勇気
第2章 ICTを活用して子どもの「学ぶ力」をサポートする
1 なぜICT を使うのか
(1)補助代替ツールとしてのICT 活用
(2)合理的配慮としてのICT 活用
(3)自立のためのICT 活用
2 これだけできれば明日から学校で使えるiPad活用法
(1)入力方法
(2)音声読み上げ
(3)写真
(4)紙のプリントへの対応
第3章 究極のコミュニケーション力 「配慮を求める力」を育てる
1 KIKUTA が考える言語活動の5つの力
(1)言語化力
(2)自己理解力
(3)他者理解力
(4)対話力
(5)実践力
2 KIKUTA プログラムについて
(1)プログラムの目標
(2)プログラムの概要
第4章 KIKUTAプログラムの実際
第1 回 「言葉を文字に」
第2 回 「ノートを取るには」
第3 回 「メモを使って考える」
第4 回 「説明のチカラ」
第5 回 「伝えるチカラ」
第6 回 「読み書きのしのぎ方」
第7 回 「未来探し」
第8 回 「プレゼンを作る」
第9 回 「プレゼン発表会」
第5章 配慮を求める「勇気」を培う ―先輩たちの声から学んだこと
1 権利についての教育
2 自分の学びにあった技術の習得
3 仲間・先輩の存在
4 承認のシャワー
5 応援してくれる大人の存在
第6章 KIKUTAメソッドの効果
1 子どもたちのエピソード紹介
2 読み書き困難のある子を支える校内体制整備
3 自己肯定感とレジリエンス
(1)実施した検査(心理アセスメント)について
(2)心理アセスメントの結果
(3)保護者へのインタビュー
おわりに
内容説明
ICT×学力×配慮。読み書きの苦手さを解決して大学に行く!社会で活躍する!夢へつながる学びを獲得する!
目次
第1章 読み書き困難の子どもを救うために
第2章 ICTを活用して子どもの「学ぶ力」をサポートする
第3章 究極のコミュニケーション力「配慮を求める力」を育てる
第4章 KIKUTAプログラムの実際
第5章 配慮を求める「勇気」を培う―先輩たちの声から学んだこと
第6章 KIKUTAメソッドの効果
著者等紹介
菊田史子[キクタフミコ]
一般社団法人読み書き配慮代表理事。学習障害の長男を育てる保護者。読み書きへの合理的配慮を得て学ぶ長男は慶應義塾大学へ進学。2018年に一般社団法人読み書き配慮を立ち上げ、学習障害の子どもへの合理的配慮のデータベースを軸に、学習障害の理解、検査、支援に関わる事業を展開。その一つに「読み書き苦手な子供のスクールKIKUTA」がある。活動はメディアでも注目を集め、親子の足跡を描いたEテレハートネットTV『“書けない”ボクと母が歩んだ道~学習障害と共に~』はNHKティーチャーズライブラリーデ無料貸し出し中
河野俊寛[コウノトシヒロ]
北陸大学国際コミュニケーション学部心理社会学科教授。言語聴覚士、公認心理師。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、博士(学術)。獣医師、中学校教員、特別支援学校教員、東京大学先端科学技術研究センター研究員、金沢星稜大学教授などを経て現職。専門は、子どもの書字の発達研究、文字の読み書きやコミュニケーションに困難がある子どもを対象としたテクノロジーを活用した支援臨床。社会に適応しにくい子どもたちが、あるがままではなく、しかし自身のユニークさを損なわずに社会生活を送れることをめざして研究と臨床を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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