内容説明
近代俳句の二大巨人、正岡子規と高浜虚子について、とぎすまされた感性と透徹した批評眼をもって、その本質を明らかにする。
目次
病牀子規(子規文章讃;日本人の美と自然;鶏頭の十四五本も;神様が草花を染める時;子規と露伴の首都展望)
虚子の句(碧梧桐と虚子;漱石と虚子の「俳体詩」;虚子の「連句論」;貫く棒の如きもの;「存問」のこころ;「おどろいて」の一語;「づんぶりと」の一語;微小なるものへの凝視;胡瓜の曲り具合;疑問形で終る句について;疑問形で終る句の特質;虚子の疑問形は乾坤をとらえる;「何色と問ふ黄と答ふ」の不思議;老年の艶;勤勉と若さ;虚子の絶吟)