ケアの社会―個人を支える政治

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ケアの社会―個人を支える政治

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  • サイズ B6判/ページ数 147,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759921328
  • NDC分類 151.4
  • Cコード C1012

内容説明

私たちは、だれもが個人である。しかし、私たちは、個人であるために、他者からの支えを必要とする。「ケア」をめぐって、フランス哲学の中枢を担う著者が、社会国家と市民社会との新たな関連を構想する。

目次

序論 個人からなる社会
第1章 現代の個人と国家のジレンマ(フランスの個人主義とは?;多様な生活様式の社会 ほか)
第2章 個人を支えること(具体化される個人;個人の基盤 ほか)
第3章 能力ある個人(「社会問題」;人間開発(ヒューマンデベロップメント) ほか)
第4章 脆弱な個人(脆弱性の状況;ニーズの主体 ほか)
結論 支えと個人の開花

著者等紹介

ブルジェール,ファビエンヌ[ブルジェール,ファビエンヌ] [Brug`ere,Fabienne]
1964年生まれ、哲学博士(パリ第10‐ナンテール大学)。ボルドー第3‐ミッシェル・モンテーニュ大学哲学教授を経て、現在、パリ第8‐サンドニ・ヴァンセンヌ大学哲学教授。学術誌Nouvelle Revue d’´Esth´etique、Espritの編集委員。道徳・政治哲学を専門とし、ケアの倫理をフランス哲学から再考、ケアの社会哲学を展開。ボルドー都市共同体開発委員会委員長、フランス社会党思考研究所委員を歴任

原山哲[ハラヤマテツ]
1949年生まれ、フランス政府給費留学生(パリ高等師範学校)。ベルサイユSQY大学博士課程修了(社会学博士)。元・東洋大学社会学部教授、専門はケアの組織の日仏比較研究

山下りえ子[ヤマシタリエコ]
1963年生まれ、東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科単位修得退学。現在、東洋大学法学部教授。専攻する民法(損害賠償法)のほか、仲裁ADR、成年後見人に関する国際・学際的研究

阿部又一郎[アベユウイチロウ]
1974年生まれ、千葉大学医学部卒業、フランス政府給費留学生。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程修了(医学博士)。現在、東京医科歯科大学精神行動医科学分野助教、専門は精神医学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

35
この本での個人とは個別性のことを指し、一人ひとりの尊厳がどのように守られる必要性があるのかを考えるうえでの個人です。一般的な利己主義や個人主義とは概念が違います。そうしたなかでケアを考えたとき、個人が個人として生きていくために他者を必要とし支えや依存を必要としていると著者は考えます。個別性を捉えることが社会福祉にとって求められていますが、その重要性を学べたように思いました。その視点で国家の役割も考えられており、なんでも市場に任せればよいとする新自由主義に抗する一つの考え方でもあると思いました。2018/09/14

ヒナコ

4
近代的な市民は所有権などの経済的権利と、選挙権などの市民権を有した存在であると規定されがちであるが、そうした近代的主体の前提には「支え」が不可欠である。教育や公共住宅や安価な都市サービスなどの「支え」が存在していなかったら、近代的市民と想定されるような主体は現れようがない。このような近代性と、それを補完する「支え」についての関連が、本書では論じられている。→2021/05/01

砂糖 翠

0
社会的紐帯ないし連帯と福祉国家論、ケイパビリティアプローチをベースとして、個人を支え、配慮する議論。なんというか優等生感が強い議論

ばおめい

0
●個人をケアするということは、一人ひとりにあった生き方ができるよう、政治がきめ細かく支援や理解をしてくれるという仕組みが必要なのだろう。フランスでの(日本ではさらに顕著だが)ケア労働の対価の低さにも触れられている●自助、共助、そして公助という菅政権のスローガンは、本書で指摘されている市場経済の中の一員、他人を蹴落として自分の立ち位置を守るというネオリベ的な価値観が前提にあることがわかる2020/12/29

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