内容説明
哲学の極みは幸福論にあり、哲学的に幸福論を語った著者渾身の意欲作。
目次
序章 哲学的幸福論の試み
第1章 世界の五大幸福論
第2章 幸福論とは人生論である
第3章 幸福論の落とし穴
第4章 幸福論の本筋は人間本性論である
第5章 幸福論を哲学の王道に戻せ
著者等紹介
鷲田小彌太[ワシダコヤタ]
1942年札幌生まれ。大阪大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程修了。三重短期大学教授を経て、札幌大学教授。哲学、倫理学で教鞭をとる。評論活動、エッセイ、人生書等の執筆も精力的にこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マウンテンゴリラ
1
哲学を人生の役に立つもの、幸福を掴むための普遍的な指針を与えるものとして復権させようという著者の意図は解るが、学問としての人生論、幸福論を提示するにしては、あまりに分析的視点に欠けているように感じられた。専門的に哲学を学んだ人ならいざ知らず、私のような一般読者にとっては、哲学的エッセイとして、自助、自立を説いたものといった程度にしか理解できなかった。過去の哲学を分析、批判することから、幸福論を汲み取るといった内容を期待したが、読者個人の力量のせいか、それを読み取ることはできなかった。2015/05/19