内容説明
本書は、部落史研究のたんなる概説書ではない。戦後に発表された賤民史・部落史に関わる主要論文の分析と評価を柱としているが、それを「読み解く」にあたって、その段階における時代思潮の推移と歴史認識の方法の変遷を同時に論述する。
目次
第1章 戦後における部落史研究の再出発
第2章 敗戦直後の疾風怒濤の時代
第3章 戦前社会における部落問題
第4章 部落史研究の節目となる重要な問題提起
第5章 「中世非人」をめぐる画期的な論争
第6章 不殺生戒とケガレ観念
第7章 部落起源論争をめぐって
第8章 近世賤民制の形成期と確立期
第9章 最近の部落史論争の問題点