内容説明
言語教師認知研究の入門書。言語教師認知研究は、言語(英語)教師の実践にかかわる認知の解明とその理解から授業の改善を図ることを意図している。言語教師が何を信じ、考え、知り、行動しているのかを探求することを目的とし、また、教師自身が自己を探求しながら同僚との共同により成長していく認知過程を考える。本書は、この研究の背景、必要性、歴史と動向、日本の英語教師の認知の質に関する研究例で構成される。言語教師にとって必読書である。
目次
第1章 教師教育と言語教師認知
第2章 言語教師認知とは?
第3章 言語教師認知研究の背景
第4章 言語教師認知研究と教員研修
第5章 言語教師認知研究の課題
第6章 日本における言語教師認知研究の可能性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobu A
3
「言語教師認知の動向」に続き、購入本を読了。サイモン・ボーグのTeacher Cognition and Language Educationの翻訳+日本事情の加筆本。英語教育ではかなり進んでいるこの研究分野の歴史的背景と今後の動向、日本の英語教師の認知の質に関する研究例での構成。学習者の言語習得と同じく言語教師が何を考え、授業にどう実践しているか、分かっているようで分からない部分が多い。言語教師としての自分を理解せずに学習者を理解出来るのかと痛感。でも、内容は抽象的が表現が多く、かなり難解。2016/04/24
Riopapa
2
『言語教師認知の動向』で今の流れをつかんでから、理論的なことを読もうと思ったが、かなり読みにくかった。もう少し、教師教育について知識を広げる必要がある。2022/04/01