内容説明
産婆のおりきと南町奉行所定廻り同心早瀬惣十郎の養子・末三郎は、ある日、鉄砲洲稲荷で苦しんでいた身重の女を助ける。おりきの手で赤子は無事取り上げたが、女の命を救うことは出来なかった。この女は一体誰なのか?唯一の手掛かりは、女が持っていた『畠山家』『けないにし』と書かれた紙切れのみ。その手掛かりをもとに、ふたりは女と残された赤子の身元を捜すことに―。一方、惣十郎のもとに顔も体も切り刻まれた身元不明の死体があがったとの連絡が入った。ふたつの事件は複雑に繋がり始める…。書き下ろしで贈る、大好評シリーズ第六弾。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
昭和26年、東京都生まれ。國学院大学文学部卒業。中学校教員のかたわら、時代小説を執筆。平成2年、「夜の道行」で、第12回小説推理新人賞を受賞。以後、時代小説を次々と発表。常に新作が待望される作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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