内容説明
歌という格別な様式に表現者が何を託そうとしたのか、どのようにことばを紡ぎだしてその歌が成り立っているのか、そこに織り込まれた心は読者にいかに届いているのか、その一連の過程を、萬葉集歌を中心として古事記歌謡また平安時代和歌を視野に収めつつ究明。
目次
額田王三輪山歌と井戸王即和歌
萬葉集巻二相聞部の構想
八代女王の禊ぎ
萬葉集の天平十年―石上乙麻呂、元興寺僧、豊嶋采女
草香山を越える
跡見の岡辺の瞿麦の花―歌体の選択
巻八の相聞贈答―一六三三~一六三五歌を中心に
「和」する家持
萬葉集巻九雑歌冒頭部の意匠
忌部首黒麻呂とその友―巻十六第二部和歌説話の構想〔ほか〕
著者等紹介
影山尚之[カゲヤマヒサユキ]
1960年大阪府豊中市生まれ。1983年関西学院大学文学部日本文学科卒業。1988年関西学院大学大学院博士課程後期課程単位取得退学。2006年博士(文学)(奈良女子大学)。現在、武庫川女子大学文学部教授、園田学園女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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