内容説明
アフリカ人労働者が創り出した濃密なる社会的・文化的世界。西欧的“都市”・“階級”の見直しと、アフリカ亜大陸の現代への定位―。徹底した史料考証を通して切り込んだ英文労作の日本語化。
目次
第1章 南部アフリカ都市の差別的景観―ソールズベリー(ハラレ)における住居隔離と「原住民ロケーション」の起源:一八九二~一九〇八
第2章 黒人出稼ぎ労働者の「階級的」登場―第一次世界大戦後のストライキ運動と自助団体
第3章 都鄙相制関係から見た都市の諸相―一九五〇年代末までのソールズベリー・ブラワヨ政治史の比較から
第4章 あるアフリカ人フェミニズムの誕生:初期植民地期ジンバブウェ―マイ・ムソジ(一八八五頃‐一九五二)とハラレアフリカ人女性クラブ
第5章 書評
著者等紹介
吉國恒雄[ヨシクニツネオ]
1967年京都大学医学部入学、のち中退。1981年サンフランシスコ州立大学学士課程(アフリカ史)卒業。1991年ジンバブウェ大学博士課程(ジンバブウェ史専攻)修了。ジンバブウェ大学経済史学部講師。1996年~専修大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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