英知文庫
いま、殺りにゆきます

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784754230265
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

深夜の路上で凶徒に遭遇したカップルの恐怖を描く「峠で壊れて」。愛犬の足が何者かにより一本ずつ折られていく「だんだん少なくなっていく」。常軌を逸したイタズラ電話が母子を追いつめる「謎電」。電車内で理由もなく乗客を殴り続ける男、「おら男」。日本ホラー界の第一人者が、徹底した取材を元に日常に潜む恐怖を描いた36話を収録。狂気が支配する、逃げ場のない世界が展開する実話恐怖集。

著者等紹介

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年神奈川県生まれ。94年に猟奇殺人者を描いたノンフィクション『異常快楽殺人』を発表し作家デビュー。06年『独白するユニバーサル横メルカトル』で日本進理作家協会賞短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

150
平山夢明さんの芸風は「~してはいけない」シリーズでも見られる人間の狂気の追求ですね。本当にとことん危ない奴らが出没して警察からまんまと逃げ延びる大都会の恐ろしさですね。全てが事実とは思いませんが、今はここまでやりそうな人間がいてもおかしくない時代だよなと容易に信じられますね。相当にえげつなくおぞまし過ぎる物はさすがに書き難いですのでなるべくおとなしい作品を紹介しますね。『医者嫌い』渡辺さんは、ある朝どうしても力が入らず風邪だと会社を休んで医者に行く事にする。近所の医者は以前ブラジャーを外させ触診して来た。2021/02/27

51
【再読】幽霊や妖怪なんかよりも、狂ってしまった人間のほうがずっとこわい。何をするかわからないから、何を考えているのかわからないから、何も捨てるものがないから、だからこわい。再読でしたが、変わらずどのお話も、吐き気をするような恐怖を感じた。これが実話だと思いたくない。だけどこういった人は確実にこの世に存在するわけで、意外と身近にいたりするのかもしれないですね。「みっくちゅじゅうちゅ」や「セメントいきます」に関しては、ほんとに洒落にならないです。なんだか食欲が失せてしまった。2015/08/11

きよた

37
怖い話や、不気味な話ばかりを集めた短編小説で、1話1話がすごく短い(短いモノではたった1ページ)。読書時間をあまり作れない時や、気分を少し変えたい時などに、気軽に読めるのが嬉しいところ。ただし、短編だと思ってナメていると、えらい事になる。夜にひっそり読もうとすると、恐怖で読めないくらいのレベルにある。気味が悪く、背筋ゾワゾワする場合は多々…。何よりも、これは実話だという事になおビックリ。某有名作品とタイトルが似ているので、セットでシャレのつもりで読んだけど、冗談をあっさり恐怖で塗り替えられました…2017/10/09

harin

36
日常に潜む恐怖を描いた36編からなる短編集。あっという間に読み終わった〜。「人間が怖い」系のホラーが好きな方にはきっと大好物。どの話も釈然としないし、だいたい一人暮らしの女性が酷い目に遭っているので胸糞悪め。自分も一人暮らしなので、深夜に読まなくてよかった〜。暇なときとかにサクッと読み返して軽〜くゾゾっと恐怖を嗜むのによいかも。2018/05/28

Gemi

34
平山夢明さんの実話恐怖超短編集。本当に実話なのだろうか?世の中はこんなに狂った人達が普通に生活を営んでいるのだろうか?今まである程度は世の中のことを知っていると自負していた。そんな自分の常識を覆す。酷いし恐ろしいし気持ち悪いし、とにかく全編不条理で最悪な物語ばかり。でもそんな話は私の大好物。垂涎物。瞬殺で読了。やっぱり平山さん最高。コアなファンがつくのも理解できる。かく言う私もその末席を汚しているのだが。でもやっぱり本当に実話とは思えない。私が狂っているのか、世の中が狂っているのか。いやーとにかく面白い。2021/09/11

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