内容説明
本書は、わが国の精神分析の領域で、ここ10年くらいの間に刊行された著作をふり返って、最もクリエイティブでしかもすぐれてアカデミックな研究書の一つである。一見読者に近づきやすい語り口になっているが、決して本書は入門書ではない。むしろかなり高度の、著者北山修によるウィニコットWinnicott,D.W.の研究書である。
目次
第1章 魔女とハンプティ・ダンプティ
第2章 精神医学のスナック・バー
第3章 英語と日本語の間に
第4章 その発達理論の裏地と表地
第5章 楽観と悲観
第6章 一次過程と二次過程の間で
第7章 病理の理解と治療方針
第8章 家族との関わり
第9章 治療者のいるところで体験すること
第10章 遊ぶこと、演じること
ある錯覚の未来
著者等紹介
北山修[キタヤマオサム]
1946年淡路島に生まれる。1972年京都府立医科大学卒業。1974~1976年ロンドン大学精神医学研究所およびモーズレイ病院にて研修。1981~1991年北山医院精神科院長。1986年国際精神分析学会正会員。1991年九州大学教育学部助教授。1994年同教授。専攻は精神分析学。現職、九州大学大学院人間環境学研究院・医学研究院
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