諦めの哲学 (改訂版)

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諦めの哲学 (改訂版)

  • 鈴木 文孝【著】
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 以文社(2016/12発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784753103362
  • NDC分類 104
  • Cコード C3010

出版社内容情報

カント研究において、自我・人格の個別性を重視する著者の立場を鮮明にした、旧著の改訂版。「研究発表の原稿・予稿」を付し、「共同体の倫理学」「カントの学問論」「『葉隠』における鈴木正三の思想の影響」を敷衍する。



凡例

第一章 永井荷風『冷笑』における「諦め」

 第一節 「八笑人」の閑談会の企画――「笑ふ」ということ

 第二節 閑談会の企画の発端とメンバー推薦の模様

 第三節 諦めを語る笑人たち

  一 『冷笑』における享楽主義を巡って

  二 日本的心性としての諦め

  三 吉野紅雨の芸術観とその根底にある諦観

  四 吉野紅雨の倫理観・社会観

  五 吉野紅雨の「過渡期」の観念

  六 『冷笑』に見られる「戯作者宣言」への方向性

第二章 くりこみ理論と諦めの哲学

 第一節 くりこみ理論における放棄の原理

 第二節 くりこみ理論の完成期における日本の物理学研究の状況

 第三節 くりこみ理論と諦めの思想

 第四節 九鬼周造『「いき」の構造』を参考にして

 第五節 くりこみ理論が現代の素粒子物理学において有する意義

 第六節 朝永振一郎博士における「放棄の原理」というフィロソフィーの芽生え

 第七節 統一場理論の歴史的伝統と素粒子物理学にとっての意義

      ――諦めを超越したアインシュタインの探究心を念頭に置いて

第三章 キリスト教の禁欲倫理と近代人、現代人にとっての禁欲の在り方としての

諦め

      ――マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』に即して

 第一節 キリスト教の禁欲倫理と「断念」

 第二節 キリスト教的禁欲とそれに由来する労働責務観

 第三節 禁欲的合理主義

 第四節 カルヴァンの予定の教説とそれの倫理観への影響

 第五節 「断念」――近代人、現代人にとっての禁欲の在り方

 第六節 ピュウリタニズムについて――カント倫理学研究との関わりにおいて

第四章 哲学・倫理学の意義についての省察

〔付録〕研究発表の原稿・予稿

 付録一 共同態の倫理学

  一 格率倫倫理学と共同態の倫理学

  二 共同態理論

  三 「人格」・「人格性」・「人間性」

  四 自然的世界の存在機制

  五 諸人格の共同態

  結び

  注

 付録二 カントの学問論

 付録三 『葉隠』に対する鈴木正三の思想の影響

〔補遺〕

鈴木 文孝[スズキ フミタカ]
1940年静岡県生まれ。1963年、東京教育大学文学部卒業。1970年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程を学科課程修了にて満期退学。2004年、愛知教育大学教育学部を定年により退職。現在、愛知教育大学名誉教授、文学博士(筑波大学)。
著書:『カント研究――批判哲学の倫理的構図』(以文社、1985年)
   『カント批判――場の倫理学への道』(以文社、1987年)
   『倫理学の探究』(以文社、1988年)
   『共同態の倫理学――カント哲学及び日本思想の研究』(以文社、1989年)
   『近世武士道論』(以文社、1991年)
   『若き荷風の文学と思想』(以文社、1995年)
   『カントとともに――カント研究の総仕上げ』(以文社、2009年)
   『永井荷風の批判的審美主義――特に艶情小説を巡って』(以文社、2010年)
   『諦めの哲学』(以文社、2011年)
   『西洋近代哲学とその形成』(以文社、2013年)
   『カントの批判哲学と自我論』(以文社、2015年)

目次

第1章 永井荷風『冷笑』における「諦め」(「八笑人」の閑談会の企画―「笑ふ」ということ;閑談会の企画の発端とメンバー推薦の模様;諦めを語る笑人たち)
第2章 くりこみ理論と諦めの哲学(くりこみ理論における放棄の原理;くりこみ理論の完成期における日本の物理学研究の状況;くりこみ理論と諦めの思想;九鬼周造『「いき」の構造』を参考にして;くりこみ理論が現代の素粒子物理学において有する意義;朝永振一郎博士における「放棄の原理」というフィロソフィーの芽生え;統一場理論の歴史的伝統と素粒子物理学にとっての意義―諦めを超越したアインシュタインの探究心を念頭に置いて)
第3章 キリスト教の禁欲倫理と近代人、現代人にとっての禁欲の在り方としての諦め―マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』に即して(キリスト教の禁欲倫理と「断念」;キリスト教的禁欲とそれに由来する労働責務観;禁欲的合理主義;カルヴァンの予定の教説とそれの倫理観への影響;「断念」―近代人、現代人にとっての禁欲の在り方;ピュウリタニズムについて―カント倫理学研究との関わりにおいて)
第4章 哲学・倫理学の意義についての省察
付録 研究発表の原稿・予稿(共同態の倫理学;カントの学問論;『葉隠』に対する鈴木正三の思想の影響)

著者等紹介

鈴木文孝[スズキフミタカ]
1940年、静岡県に生まれる。1963年、東京教育大学文学部卒業。1965年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1970年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程を学科課程修了にて満期退学。その間、昭和43年度、昭和44年度日本学術振興会奨励研究員。2004年、愛知教育大学教授教育学部を定年により退職。現在、愛知教育大学名誉教授、文学博士(筑波大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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