出版社内容情報
《内容》 「からだは局所の関節の動きにともなって連動する」ことをご存知ですか?操体法の大きな特徴は、動診と呼ばれる診断法にあります。動診とは人体の構造(骨格、関節)を動かして感覚を分析することです。その動診の中心となっているのが、「手関節や足関節の局所末端関節における動きであり、それに伴う全身形態の連動」なのです。【足関節からのアプローチ】では足関節を外転した場合、また内転した場合、背屈、底屈、内反、外反、下肢の牽引、圧迫の8つの基本の動きに関する情報を紹介し、「局所と全身形態がどのようにかかわりをもって連動するのか」を詳細にまとめました。「局所と全身との正しい連動のメカニズム」を知ることは、体の歪みが引き起こす様々な症状、疾患との関連性を探る上で、大変重要になってくるのです。
《目次》
まえがき
連動
1 動きの連動を探る
2 からだの基本運動からみた連動性
1.足関節の背屈における全身形態の連動性
2.足関節の底屈における全身形態の連動性
3.足関節の背屈と底屈における連動の特徴
4.足関節の内転における全身形態の連動性
5.足関節の外転における全身形態の連動性
6.足関節の内転と外転における連動の特徴
7.足関節の内反における全身形態の連動性
8.足関節の外反における全身形態の連動性
9.足関節の内反と外反における連動の特徴
10.下肢の求心性加力短縮(圧迫)における全身形態の連動性
11.下肢の遠心性加力伸長(牽引)における全身形態の連動性
12.求心性加力短縮(圧迫)と遠心性加力伸長(牽引)における連動の特徴
13.足関節の背屈における不自然な連動性
14.足関節の底屈における不目然な連動性
15.足関節の背屈と底屈の相違点
16.足関節の内転と外転における不自然な連動性
17.足関節の内反における不自然な連動性
18.足関節の外反における不自然な連動性
19.下肢の求心性加力短縮(圧迫)における不自然な連動性
20.下肢の遠心性加力伸長(牽引)における不自然な連動性
症例
1 症例1 頚肩腕症候群
2 症例2 脊髄空洞症
3 症例3 夜尿症
4 症例4 先天性視力障害
付録
●足底部の踏み込みによる特徴について
●下肢の求心性加力短縮(圧迫)における肩の連動と首の相関性について
●肩の動きで、首の基本8種の動きを1つ1つ連動させて診る
●足の裏の動きによる連動の変化(腰掛位)
あとがき