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そろそろ「社会運動」の話をしよう―他人ゴトから自分ゴトへ。社会を変えるための実践論

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750340838
  • NDC分類 309
  • Cコード C0036

内容説明

ひるまず、あきらめず。解決に向かって行動する。それも社会を生き抜く大事な知性だ!法政大学社会学部の人気講義、待望の書籍化。

目次

1 他人ゴトから自分ゴトへ(ブラックバイトと労働運動―「僕」と「彼」の交差点;「権利主体」までの長い道のり―社会を変えるための実践に参加する前提条件;一揆を通して社会運動を考える)
2 仲間を広げる、社会を動かす(社会を変えるためにソーシャルメディアを使う;社会を変えるためにマスメディアに働きかける)
3 社会問題に巻き込まれていく時(保育園民営化問題に直面して;教員の不当解雇と裁判闘争―身近な人の異議申し立てを支える)
4 世界とつながる(グローバル市民社会と私たち;人類史の流れを変える―グローバル・ベーシック・インカムと歴史的不正義)
5 社会を変えるには(対談 対人関係構築能力、それが世界への回路だ(湯浅誠×田中優子))

著者等紹介

田中優子[タナカユウコ]
1952年神奈川県横浜市生まれ。1980年法政大学大学院博士課程(日本文学専攻)修了。法政大学社会学部教授(近世文学)。2012年より社会学部長。2014年4月から法政大学総長。『江戸百夢』(朝日新聞社、ちくま文庫、2010年)で芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞受賞。2005年紫綬褒章受章。著書に、『江戸の想像力』(ちくま学芸文庫、1992年、芸術選奨文部大臣新人賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

29
面白かったのは、湯浅誠さんと田中優子さんらの対談。以下に印象に残った言葉。民主主義の本質は多数決ではなく、合意形成。日本の農村の寄合は合意形成出来るまで多数決はとらず、選挙は望ましくない最後の手段だった。リベラリズムは国家からの自由という軸と多様性への寛容という軸のほかに出て来た様々な問題に対処できなかった。そこを埋めたのがネオリベラリズム。市場で勝てば皆んなに上昇のチャンスがあるから、支持された。ここを取り戻すのはコミュニティ・オーガナイザー。コミュニケーション能力よりも大事なのは対人関係構築力。2020/11/29

林克也

1
この本が出版されて1年になるが、2020年5月5日の段階で日本はもう国の体を成していない状態である。崩壊しているといっても過言ではない。2011年に開始されたこの講義の十年に足らない歴史の中でも、政治はとんでもない暴挙を繰り返してきたわけであるが、今回のように、いつだれがどこで死んでもおかしくない状況のなか、国が機能していない状況において、この「社会を変える実践論」の講義で学び、いろいろな現場で実際に“社会運動”を行っている人たちは今、何を思い、どんな行動をしているのだろうか。2020/05/05

Sym

1
面白かった。 第1章の、社会運動を楽しむ、偽善になるはずがないってところはすっきり。 後半の保育園の民営化の話や教員の不当解雇の話は、人がどういう時に立ち上がるのかとかがわかりやすくてよかった。 ソーシャルメディアの活用や、知らないから教えてあげるみたいな姿勢をやめることってすごく大事だなと思った。2018/08/18

ソノダケン

0
法政大学の大教室での講義をまとめた本。法大といえば中核派の巣窟だが、2006年に大学当局は警察と手を結び、不当逮捕をおこなっている。小川進『防犯カメラによる冤罪』にくわしい。活動家と対峙するのはまあ良いとして、手法に問題がある。大学には「ブラック企業」を批判できるくらいの正義が必要だ。「他人ゴトから自分ゴトへ」は結構だけど、ほかに語るべき「自分ゴト」があるだろうと思った。2014/11/20

Arata Fujimura

0
序盤は全然興味が持てず斜め読みしたけど、PART Ⅳの"世界とつながる"辺りから少し興味出てきて、PART Ⅴの対談はとても面白く読めた。学生時代に、この「社会を変えるための実践論」講座とかに出席してたかった。2021/05/27

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