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ミステリーya!
倒立する塔の殺人

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784652086155
  • NDC分類 K913
  • Cコード C0093

内容説明

戦時中のミッションスクール。図書館の本の中にまぎれて、ひっそり置かれた美しいノート。蔓薔薇模様の囲みの中には、タイトルだけが記されている。『倒立する塔の殺人』。少女たちの間では、小説の回し書きが流行していた。ノートに出会った者は続きを書き継ぐ。手から手へと、物語はめぐり、想いもめぐる。やがてひとりの少女の不思議な死をきっかけに、物語は驚くべき結末を迎える…。物語が物語を生み、秘められた思惑が絡み合う。万華鏡のように美しい幻想的な物語。

著者等紹介

皆川博子[ミナガワヒロコ]
1930年生まれ。1973年に「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞を受賞してデビュー。以後、ミステリー、幻想文学、時代小説とジャンルをしなやかに超えた作品を精力的に発表しつづけている。1984年『壁 旅芝居殺人事件』で日本推理作家協会賞を、1986年に『恋紅』で直木賞を、1990年に『薔薇忌』で柴田錬三郎賞を受賞。また1997年には「野上晶」という作中人物が翻訳したという体裁をとった『死の泉』で、吉川英治文学賞を受賞した。甘美な毒を含む幻惑的な物語世界は、読む者を捕らえて離さず、物語の悦びを堪能させてくれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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