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ルリユールおじさん

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  • サイズ A4判/ページ数 56p/高さ 21X29cm
  • 商品コード 9784652040508
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

内容説明

パリの路地裏に、ひっそりと息づいていた手の記憶。本造りの職人から少女へ、かけがえのないおくりもの。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

255
次男と再読。読後「僕も本を大切にしてるよ!」と、前回と同様のコメント。図鑑ではなく、セロテープで直したドラえもんの漫画のことだけど・・・。(笑)”ルリユール”の意味を教えて最後の数ページをその場で一緒に再読。これを読むといつも子供に本との出合いを大切にして欲しいなぁ、と感じる。いせさんの後書き、無論絵も温かい。2012/04/22

やすらぎ🍀

252
🌠朝が来た。その朝は特別な1日のはじまりだった。人生はひとつの出会いで一変する。あなたとわたしをつなげるルリユール。この本をもう一度つなげるにはどうしたらいいの?おや、まだいる…はいってもいいの?大きくなるには時間がかかるんだ。だから大切にね。そう、あの木のように大きくなれ。いい手をもって…。おじさんの手は魔法の手だね。アカシアの木とソフィの本はルリユールとなり、世代を越えて結ばれていく。わたしだけの本…。ルリユールおじさん、ありがとう。わたしも魔法の手を持つことができたのかしら…。一輪の花を大切に…。2021/02/28

greenish 🌿

235
大事にしていた植物図鑑がバラバラになってしまった少女ソフィーは、ルリユール(製本職人)を訪ねる。本への愛情、時代をこえてつながる職人の誇りを描いた絵本 ---水彩で描かれた繊細な絵の隅々にまで心を奪われる作品。「アカシアの木すき?」「わあ森の色の紙、これがすき」ソフィーの無邪気な可愛さや心躍らせる様が絵からそのまま伝わってくるようです。ルリユールおじさんの回想「魔法の手をもてただろうか」にも胸が熱くなります。生まれ変わった《ARBRES de SOPHIE》に、職人の矜持・少女の夢が詰まっているのですね。2013/11/17

のっち♬

233
パリの街の一角で製本・装幀の手仕事(ルリユール)を営む老人。フランス特有な上に電子化時代の昨今パリでも一桁しかいないという希少な業種。今回も水彩画のアプローチであるが、作業場の奥行きや老人の手元が工程の解説を交えながら細やかに描かれている。そこには色彩と光に凝縮された静かな時が規則正しく流れていた。出会いと実感を大切にする現場主義な作者のスタンスが最も端的に貫かれた作品の一つと言える。老人の過去の掘り下げも職人としての矜持と情熱に生命力を注いでいる。「本は時代を超えてそのいのちが何度でもよみがえるものだ」2022/08/27

文庫フリーク@灯れ松明の火

212
村山早紀さん『ルリユール』読み友さんレビューで何度も目にしなければ、この素晴らしい作品との出会いもなかったでしょう。読み友さんに感謝。壊れた図鑑を抱えた少女ソフィーとルリユールおじさんが、見開きの左右に配置されたなんとも優しい味の水彩画。『ルリユール』では解らなかった本の修復が、絵で味わえる幸せ。「父の手も木のこぶのようだった。だがなんてデリケートな手だったろう。父のなめした皮はビロードのようだった」職人の矜持は息子に受け継がれ、巻頭のつぶやき「わたしも魔法の手をもてただろうか」が活きる構成がなんとも粋→2014/03/13

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