内容説明
文豪・森鴎外には、もう一つの顔がある。日清・日露戦争における数万の兵士の「脚気」による死に対して、上級軍医の彼は何も語らない。医師の眼を通して、森林太郎の生涯を追求し、国家組織に生きた彼の人間像を描く。
目次
脚気からの視点
ドイツ留学
帰国後の活動
日清戦争とその後
日露戦争
陸軍軍医総監と脚気調査会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまだてつひと
3
森鴎外についての知識がなく「舞姫」などの文学について書かれた本かと最初は思っていたが、脚気について詳しく書かれており医者としての側面の森鷗外についての本だった。脚気について詳しくはないのだが、その時代の最先端の医学を照らし合わせ栄養の取り入れ方などいかに苦心していたのかがよく伝わってきた。2024/06/22
Úplněk
0
軍医としての鴎外の活動をまとめた一冊。学統に起因する脚気をめぐる謬見についての記述が多かった。失礼ながらこんなに出世しているとは知らなかった。2022/01/02
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- 和書
- 女性学年報 〈第24号〉