内容説明
戦後の家族制度改革は、「家」から人々を本当に解放できたのか。明治の法典論争から大正デモクラシー、戦時下を経て、戦後の新家族観成立に至る歴史を論究。今日、家族と個人と社会の関係が崩壊しつつある原因に鋭く迫る。
目次
序章 歴史のなかの家族制度改革
第1章 民法典論争と近代社会思想
第2章 民法典論争と明治憲法体制
第3章 大正デモクラシーにおける家族思想
第4章 民法における家族の「一体性」概念
第5章 超国家主義の家族思想
第6章 戦後家族制度改革と新家族観の成立
第7章 民法改正の思想の相克
終章 家族制度改革民主化の再検討
補論 占領政策における家族制度改革
著者等紹介
依田精一[ヨダセイイチ]
1928年京都府に生まれる。1955年九州大学法学部法律学科卒業。1974年東京経済大学教授。現在、東京経済大学名誉教授、法学博士
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