内容説明
人はなぜ日記をつづるのか。一葉日記、家計簿と主婦日記、内面の日記、戦争日記、さらに最近のブログまで、日記の慣習、日記帳の商品化、日記のジェンダーなどを、幅広い視点から読み解く。国民教育の一貫として奨励された日記が、書き継がれることによって国家的意図から逸脱し、貴重な証言を残していく。その過程を丹念に描き、近代日本を問い直す。
目次
1 人はなぜ日記をつづるのか
2 日記とは何か
3 近代移行の日記
4 日記帳という商品
5 家計簿と主婦日記の創出
6 内面の日記の創出
7 戦争日記の世界
8 日記による戦後再編成
9 未知の編成を生きる―教育装置か、その逸脱か
著者等紹介
西川祐子[ニシカワユウコ]
1937年東京都に生まれる。1966年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。元京都文教大学人間学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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