日本古文書学論集 〈10〉 中世 6 中尾尭

日本古文書学論集 〈10〉 中世 6 中尾尭

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  • サイズ A5判/ページ数 431p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642012652
  • NDC分類 210.02

内容説明

有力な寺院や神社から創出され、あるいは信仰の世界で大きな役割を果し続けてきた、いわゆる「宗教文書」は実に数多い。けれども、これらが古文書研究の対象としてとりあげられることは比較的少なかった。ここでは,宗教活動の高揚期たる中世を中心に、古代以来の研究成果を収載する。本巻が、宗教古文書研究の出発点となることを期している。

目次

第1章 寺院文書の研究(法隆寺伽藍縁起并流記資財帳諸写本の伝来;唐招提寺舎利殿奉納文書について;中世東寺の祈祷文書について;公文と官銭)
第2章 僧侶消息の研究(源空・親鸞の“自筆”書状;浄土宗初期の手印と花押;「いまこせんのはゝ」について;花押の変化と御消息の系年;「富木殿御返事」と日蓮聖人伝の検討)
第3章 起請文の研究(落書起請に関する一起請文への理解;東大寺文書にみえる牛玉宝印;中世社寺を中心とせる落書起請に就いて)
第4章 金石文の研究(出雲神魂神社に於ける古柱銘と古文書;板碑精査が示す中世民衆仏教普及の実態;板碑にみる日蓮宗仏教儀礼の展開)