出版社内容情報
国家が軍事的手段でなく経済的手段によって他国に対して影響力を行使しようとするエコノミック・ステイトクラフトが,近年多用され,21世紀の国際秩序に大きな影響を与えている。本号では,その効果や正統性について,理論的・実証的にさまざまな角度から検討する。
目次
「検証 エコノミック・ステイトクラフト」(鈴木一人)「エコノミック・ステイトクラフト(Economic Statecraft)の理論と現実」(佐藤丙午)「エコノミック・ステイトクラフトの歴史と未来――メガラ禁輸からTPPまで」(長谷川将規)「対米直接投資規制の決定過程からみるエコノミック・ステイトクラフト」(杉之原真子)「中国のエコノミック・ステイトクラフトと台湾――『恵台政策』における観光客の送り出しの事例分析」(松本充豊)「中国の強制的エコノミック・ステイトクラフトの論理――レアアース資源外交を中心に」(張雲)「中東発エコノミック・ステイトクラフトの検証――変化する域内安全保障の中で」(小林周)独立論文3本書評論文2本書評3本