内容説明
通説を知り、通説を超える思考へ。東京大学の講義をもとに、著者のテイストが光る議論を凝縮したテキスト。現実の企業生活を生き抜くための思考力を身につけられる、社会人にもお薦めの経営学。
目次
第1章 プロローグ―経営学で考えると
第2章 成功した理由
第3章 じり貧になる理由
第4章 意思決定の理由
第5章 協調する理由
第6章 働く理由
第7章 社会人のためのエピローグ―仕事の報酬は次の仕事
著者等紹介
高橋伸夫[タカハシノブオ]
現在、東京大学大学院経済学研究科教授。1980年小樽商科大学商学部管理科学科卒業。1982年筑波大学大学院社会工学研究科学術修士(筑波大学)。1987年学術博士(筑波大学)。1994年東京大学経済学部助教授、同大学院経済学研究科助教授を経て1998年より、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
94
大学で学ぶ経営学にしては体系的でなく、社会人になって学ぼうという意識のある人が読むにはちょうどいい感じの内容になっています。辛口的に言うと若干対象がはっきりしていない気がします。それぞれの章ごとの内容は結構あると感じますが連携があまりない気がします。もう少しまとめてくれるといい気がしました。2016/08/17
しゅー
3
★★もう少し軽い読み物を想像していたのだが、切り口の面白い経営学の教科書といったところだった。エピローグやあとがきから読んだほうが本書のテイストがわかるかもしれない。内容は組織や組織における個人の行動に関するテーマが多いのに、序章がいきなり知財の話から入っているのが少しミスリードに感じたのだ。他の方の感想にもあるとおり、少しクセのある書きぶりだから好みが分かれるかもしれない。「ゆでカエル」の話とかホーソン実験の裏話は個人的に面白かった。数式も登場するが、普通の読者は要点のみをつまみ食いして大丈夫だと思う。2023/01/31
トルネードG&T
2
経営学の入門的書籍。著者は戦後日本伝統の経営組織を支持する立場にあり、欧米で生まれた経営理論とその実例としての欧米企業との比較の中で伝統的な日本企業における組織体制の長所を明らかにしていく構成となっている。一貫したストーリーラインがあり理解しやすい一方、冒頭で紹介される経営理論は後々「ダメなことがわかった」として否定されるものも含まれるため注意深く読む必要がある。2017/03/28
トルネードG&T
0
2018年初の読了は経営学の再々読。三度目ともなるとそろそろ内容を覚えられるようになる。初読の時は難しく思えたが、実際には話が込み入っているのは第一章のライセンスビジネスの話だけで、後半になるほどエピソードもおおく分かりやすくなってくる。2018/01/07
トルネードG&T
0
再読しつつノートとり。理論の詳細を中心に復習。「未来係数」と「見通し指数」の定義の違いなど書いてみてわかることも。2021/02/09