内容説明
知の巨人が綴る「山と人生と学問」。登山や探検はもとより、パイオニーアとして数々の学術的な偉業を打ち立ててきた梅棹忠夫の原点は山にある。
目次
終生登山家―序にかえて
第1章 山との縁―山をめぐる随想集
第2章 山と学問―山をめぐる講演録
第3章 山の仲間たち―山をめぐる交遊録
第4章 山と探検―探検をめぐる発言集
山と探検と学問と
著者等紹介
梅棹忠夫[ウメサオタダオ]
1920年、京都市生まれ。民族学・比較文明学専攻。京都府立京都第一中学校、第三高等学校から京都帝国大学理学部に進み、主として動物学を専攻。その後、内蒙古の学術調査を通じて民族学に転じ、アフガニスタン、東南アジア、東アフリカ、ヨーロッパなどでフィールド・ワークを精力的に行なう。京都大学教授、国立民族学博物館長をへて現在は同館顧問・名誉教授、京都大学名誉教授。理学博士。日本山岳会名誉会員、京都大学学士山岳会(AACK)名誉会員。朝日賞、文化功労者、文化勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi_N
22
日本最後の探検家は知的生産の技術の大家だった。2021/06/18
かりん
1
3:デジデリアム・インコグニチ! 未知への探求は続く。梅棹先生も90歳かぁ。登山家は自己矛盾を抱えた独善的な存在(自然のままの山にいるのは自分だけでありたい)。地球科学としての歴史、アース・サイエンス。登山というのは必ず大都市で始まる。山全体をだきかかえるようなこと。2010/06/17
RingWondeRing
0
山から学べることは本当にたくさんあるんだなと思った。単純に山登りが好きな人にも色んなヒントがあるし、学術的未踏を目指す人にも、梅棹先生の山登り、探検の過程は本当に勉強になると思う。山の楽しみ方って本当にたくさんあって、僕自身もこの本を読んで、家の中で山登りをたくさん楽しんだ。どこか出かけたくなる。2012/10/12
笛吹岬
0
著者がいかにして、探検家、民族学者になったのかを中学生以来の登山活動にあるとの理解を自身がのべた講演、対談等をまとめたもの。著作集以降に発表されたものがほとんどで、同じ内容を繰り返していることが多いが、「山と人生と学問」(帯)がいきいきと伝わってくる。 京都西陣生まれの梅棹は、四代前に管浦から出てきた、らしい。2009/06/19