内容説明
国立歴史民俗博物館では、平成13年10月13日に「神と仏のいる風景―社寺絵図を読み解く」と題したフォーラム(第三十五回歴博フォーラム)を開催し、宗教民俗学・近世史・歴史地理学・建築史・美術史の六人の研究者がそれぞれの立場から社寺境内図にかかわるテーマに基づいて報告を行い、それをうけて社寺境内図とはなにか、神・仏に対する信仰のあり方、神仏習合、現代人と神・仏などについて討論を行った。本書はそれらをまとめ、社寺境内図に関する一文を加えたものである。
目次
第1部 なにが分かるか、社寺境内図(社寺境内絵図について;描かれた八幡祭祀の世界;神仏習合の諸形態―大和国の場合;慧日寺絵図を読む;中世日吉社における神仏関係とその背景;絵画のような社寺名所絵;村のなかの社と寺)
第2部 討論 神と仏のいる風景