内容説明
先端の丸い円筒の姿のリンガは、ヒンドゥーの神シヴァのシンボルだ。インドの人々は、その上から水をかけて祈る。それはシヴァと妃パールヴァティーがおこなう生命の営みを、儀礼のレヴェルで演ずることにほかならない。シヴァと水、これはインド大陸を縦横にめぐるヒンドゥー教の脈ともなるものなのだ。
目次
1 夏の夜のシヴァ・リンガ
2 ヒンドゥーの宇宙観とシヴァ
3 シヴァとパールヴァティーの結婚
4 シヴァのさまざまな相
5 シヴァの畏怖相バイラヴァと母神たち
6 恐ろしき美女ドゥルガー
著者等紹介
立川武蔵[タチカワムサシ]
1942年生まれ。名古屋大学文学部卒。現在、国立民族学博物館教授
大村次郷[オオムラツグサト]
1941年生まれ。多摩芸術学園写真科および青山学院大学卒業。主にオリエント、インド、中国、トルコなどを中心にフォト・ルポルタージュを手掛ける
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感想・レビュー
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蛇の婿
14
写真を多用するビジュアル版のためイメージがかなり掴み易くなっています。メインにシヴァ信仰を置き、シヴァを語る上で欠かせない女神たちにもちょっと焦点を当てた構成となっており、ネパールにおける仏塔やカトマンドゥの当時の町並みなど今では地震のために失われてしまった貴重な光景を捉えた写真なども多数収録されているのも嬉しいところではないでしょうか。…ヒンドゥー教やインド神話、ネパール自体にちょっと興味が湧いたならばこれはかっこうの入門書と言えるのではないかな、と思います。2015/06/22
takao
2
ふむ2022/09/18