出版社内容情報
過渡現象を理解するための基本事項と実際の解析法を具体的に解説した教科書.
■目次 過渡現象とその学び方/本書の概要と過渡現象を学ぶための基礎/直流電源に接続した電気回路の過渡現象/交流電源に接続した電気回路の過渡現象/複エネルギー回路の過渡現象/複合回路の過渡現象/ラプラス変換とそれを用いた過渡現象解析法/ラプラス変換法による電気回路の過渡現象解析
内容説明
電気回路の過渡現象は、電気系のエンジニアがいろいろな場面で遭遇する現象であり、自動制御を学ぶ基礎にもなっているなど、電気、電子系を問わず修得が必要な工学基礎科目の一つである。しかし、微分方程式を解いて電気回路に流れる電流や電圧、エネルギーなどを求める過程が必ずしもやさしくはないこと、またラプラス変換法を利用する方法で過渡現象の式を導出することを学ぶなど学習内容が多く、工学基礎科目の中では比較的難しい科目に属する。微分方程式の解き方にとらわれると数学の勉強のようになって過渡現象そのものを学習するという目的から外れ、逆に解き方を学ばないと本質的な過渡現象やその発生要因を理解できないといった学ぶ側の難しさがある。本書は、著者が金沢工業大学電気電子工学科の2年生を対象にして講義をしてきた4年間の経験をベースにして、過渡現象の基礎をしっかりと習得でき、また自学自習も可能な分かりやすい教科書として執筆したものである。
目次
序 過渡現象とその学び方
1 本書の概要と過渡現象を学ぶための基礎
2 直流電源に接続した電気回路の過渡現象
3 交流電源に接続した電気回路の過渡現象
4 複エネルギー回路の過渡現象
5 複合回路の過渡現象
6 ラプラス変換とそれを用いた過渡現象解析法
7 ラプラス変換法による電気回路の過渡現象解析
著者等紹介
吉岡芳夫[ヨシオカヨシオ]
1959年大阪大学理学部物理学科卒業。1959年(株)日立製作所日立研究所。1985年同社日立研究所副所長。1988年同社国分工場主管技師長。1994年同社日立茨城工業専門学院学院長。1998年金沢工業大学工学部教授、現在に至る(工学博士)
作道訓之[サクドウノリユキ]
1965年東京大学工学部電子工学科卒業。1970年同大学工学系博士課程修了。1970年(株)日立製作所中央研究所。1988年同社日立研究所。1994年金沢工業大学工学部教授、現在に至る(工学博士)
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