出版社内容情報
上村 忠男[ウエムラ タダオ]
著・文・その他
内容説明
前著『ヘテロトピアの思考』でサイードやフーコーに示唆されながら「言葉の異他なる反場所」としての「ヘテロトピア」という方法概念を確立した著者のさらなる研磨を経た新たな思考実践の展開。昨今のポストコロニアル批評や歴史と記憶をめぐるトピックをめぐって、さまざまな歴史的社会的事象を貫く政治と思想の対立点と問題点をえぐりだし、歴史をどう表象していくかを歴史の哲学として鋭く提示する。三本の対談や書評までをふくんだ現代屈指の思想史家の最新批評集。
目次
プロローグ:歴史における反復と抵抗―一九九六年・鵜飼哲氏との対話
超越と横断、あるいは言説のヘテロトピアへ
ヘテロトピアからの視線
無惨なる継承
木のぼり男爵の世紀末
アウト・オヴ・プレイス
ニュースピークとの闘い
乗り継ぎする主体
複数性を生きる
ロスアンジェルスのギンズブルグ〔ほか〕
著者等紹介
上村忠男[ウエムラタダオ]
1941年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科教授。学問論・思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。