自己責任という暴力―コロナ禍にみる日本という国の怖さ

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自己責任という暴力―コロナ禍にみる日本という国の怖さ

  • 齋藤 雅俊【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784624411046
  • NDC分類 361.04
  • Cコード C0036

内容説明

日本人を根底から問う警世・警告の書。長いことテレビ報道の第一線で社会問題に対面しつづけた著者は、現在のコロナウイルスに見舞われた日本人の心理的対応のなかに隠された怖さを見出す。パリ支局長時代に経験したイラク人質事件に見られた日本人の「自己責任」という名の官民あげての暴力的なバッシングは、世界の目からは異常な日本人の心性として目に余るものと見られた。海外でそうした批判や疑問を身近に目撃した著者は、「同調圧力」「自粛警察」などのいまにいたるも変わることのない日本人の精神的な抑圧構造を見抜いている。

目次

第1部 親の責任が求められる国(集団責任;さまざまな責任と謝罪)
第2部 自己責任・イラクより怖い国(イラク人質事件で問われた自己責任;自己責任というキーワード)
第3部 責任の正体(責任小史;責任という不条理)
第4部 この国を覆う空気と責任(日本固有の責任の背景)

著者等紹介

齋藤雅俊[サイトウマサトシ]
1956年、東京都生まれ。1980年、東京外国語大学イタリア語学科卒。2006年、フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)日本学科修士課程(DEA)修了。TBSで報道局社会部デスク、パリ支局長、取材センター長、映像センター長、編集主幹、スペシャリスト局長、「JNN報道特集」制作プロデューサーなどを歴任。現在、TUY(テレビユー山形)取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

37
日本の世間体を大切にする文化が、どのように自己責任とむすびついているのか、また時の政府権力とどのような関係にあるのか、とてもわかりやすく述べられている。責任とは何かを問うこともなく、ただただ個人を責める日本社会の現状は、菅政権が自助・共助・公助といっていることともつながる。コロナ禍でのバッシングなどもしっかりと向き合って考えなければならない。良書だ。2020/10/09

Mao

14
『世間が私たちを縛っているのではない。私たちが世間に縛られることを望んでいるのである。世間を離れては自分が立ち行かないのである。どこでもいつでも群れているのが私たち日本人なのである。その私たちの群れの掟が世間なのである。』準拠集団としての「世間」が生み出す同調圧力。はみ出すと徹底的に叩かれ、責任を取れと言われる。  日本人、私たち自身に、個々の自立が必要なのだろう。2020/10/17

ミノムシlove

12
法律で罰則がない。無味無臭で掴みどころがない。でも何かあるとベッタリのしかかる“世間”のなんといやらしい事よ。2004年のイラク人質事件では、『自己責任』という錦の御旗で以て、本来の政府の義務を個人攻撃にすり替えてしまった。おま言うというやつで、国が世間に(積極的に)油を注いだのは間違いない。そしてこの時から『自己責任』という概念が穏然たる力を持ち、陰険な懐刀として一気に暴れ始めた感がある。この国のターニングポイントだったかもしれない。〈P.59〉‘’忠順=美徳‘’から脱却したい!2023/09/01

ののまる

11
激しく同意!2021/01/12

yamakujira

10
成人した息子の犯罪を謝罪するみのもんた、私生活での社員の違法行為を謝罪する社長、イラク人質事件で罵倒される生還者、責任を問う方向性を間違えた蒙昧な世間の怖さを分析する。コロナ禍でも自粛警察、マスク警察とか、県外客を攻撃したり、法治国家とは思えない暴走に呆れる現在、大本営発表かと、取材力と分析力を疑うマスコミ側の人がこんな本をものしたのが救いだ。責められるべきは、国や自治体と日本医師会の怠慢と失政なのに、想像力の欠如と思考停止が歪んだ正義感を生むのだろうな。稲毛市ってくり返す誤植が残念。 (★★★☆☆)2021/01/30

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