出版社内容情報
民間企業の経営手法を公共部門に適用し、効率化・活性化を図るニュー・パブリック・マネジメントによる行政改革は、1980年代から国際的潮流となった。以降、各国は新ウェーバー型国家、ニュー・パブリック・ガバメントなど、NPMをそれぞれの行政の特徴に合わせて取り込みながら、多様なモデルを構築していった。これらの行政改革はどのような効果をもたらしたのか。今後の国家行政はどのような将来像を描くべきなのか。
原著:Christopher Pollitt, Geert Bouckaert, Public Management Reform: A Comparative Analysis - into the Age of Austerity(4th edtion), Oxford University Press; 2017.(初版2000年、第2版2004年、第3版2011年)
内容説明
比較行政学の国際的標準教科書。民間企業の経営手法を公共部門に適用したニュー・パブリック・マネジメントによる行政改革は、はたして十分であったのか。1980年代以降のNPMに基づく緊縮財政下の行政改革を比較・分析し、今後の展開を探究する。
目次
第1章 比較公共マネジメント改革―中心論点の紹介
第2章 問題と対応の連鎖―公共マネジメント改革の過程モデル
第3章 たくさんある家―政治・行政体制の型
第4章 現代化と改革の軌道
第5章 結果―グラスの中のおぼろげなもの
第6章 政治とマネジメント
第7章 トレードオフ、バランス、限界、ジレンマ、矛盾、パラドックス
第8章 考察―reflections
著者等紹介
ポリット,クリストファー[ポリット,クリストファー] [Pollitt,Christopher]
1946年スタンフォード(イギリス)生まれ。オックスフォード大学卒業。ファスト・ストリーマーの国家公務員として勤務の後、研究職へ転じ、ベルギー・ルーヴァン大学公共ガバナンス研究所教授、及びオランダ・ガバナンス研究所研究員等を歴任。本書をはじめ、数多の行政学研究業績を公刊し、現代行政学において最も影響を及ぼした研究者の一人。2018年、惜しまれつつ逝去された
ブカールト,ヒールト[ブカールト,ヒールト] [Bouckaert,Geert]
1958年フェールネ(ベルギー)生まれ。ベルギー・ルーヴァンカトリック大学卒業。1993年同大学助教授、94年から同大学社会科学部教授。2013年~19年国際行政学会(International Institute of Administrative Sciences:IIAS)会長。スイス・ローザンヌ大学等6大学から名誉博士号取得。欧州多言語に通じ、本書をはじめとして、現在最も旺盛に研究成果を公表している行政学の第一人者
縣公一郎[アガタコウイチロウ]
1956年神戸市生まれ。シュパイアー行政大学院からDr.rer.publ.(行政学博士)取得。現在、早稲田大学政治経済学術院教授
稲継裕昭[イナツグヒロアキ]
1958年大阪府生まれ。京都大学博士(法学)。現在、早稲田大学政治経済学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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うえぽん