出版社内容情報
世界で最も男女平等の実現が遅れていると言われる中東やアフリカのイスラム圏で、知られざる女性の私生活に密着取材したルポルタージュ。勉学、恋愛、結婚、仕事、家族、子供――。女性たちは、成長とともに直面する課題や問題にどう向き合い、どのように乗り越えようとしているのか。イスラム教の教えが社会生活に深く関わる中東事情を分かりやすく解説し、日本人になじみの薄い世界の実像を紹介する。
内容説明
世界で最も男女平等の実現が遅れていると言われる中東やアフリカのイスラム圏で、知られざる女性の私生活に密着取材したルポルタージュ。勉学、恋愛、結婚、仕事、家族、子供―。女性たちは、成長とともに直面する課題や問題にどう向き合い、どのように乗り越えようとしているのか。イスラム教の教えが社会生活に深く関わる中東事情を分かりやすく解説し、日本人になじみの薄い世界の実像を紹介する。
目次
第1章 子供
第2章 若者、おしゃれ
第3章 男に負けない
第4章 少数派の苦悩
第5章 恋愛と婚活
第6章 結婚
第7章 妻たち
第8章 仕事
第9章 母、晩年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
90
イスラム教社会では女性はこんなに大変なのか? 悪い話ばかりで、しかもページを繰るごとに酷くなっていく。 名誉殺人とか。 SNSが良くも悪くも変化にかかわる。ブルキニ(イスラム式水着)はそれはそれで画期的だったんですね(2004年発売)2021/07/17
キムチ27
53
「千夜一夜物語」の世界しか知らないと言ってもいいほどイスラムには無知。たまたま視た「ホテルムンバイ」で宗教の怖さに一層得体の知れなさは募るばかり。7Cに生まれた宗教が21Cでもそのままで通用させているのがおかしい・・とは思うが。イスラム圏からすれば遥か離れた島国の婆さんには解るまいと言われりゃそれ迄。「性弱説」を前提とした宗教であり、「人間は欲求には勝てない」という弱さを認めるからこそ男女の空間を分離したり女性の外見を規定する。まして男女平等を原則とする宗教だとは?!日本でも『因習・慣習を尊び自我の昇華に2021/06/14
kana
21
驚き、苦しくなり、微笑み、人の温かさ、痛みに涙が滲む。女性が懸命に生きる姿がここにはあります。イスラムの国といっても、地域によって「違い」があることを念頭に置いた上で、コーランを守るために、男性優位の社会で女性がどれだけ苦しんで日々、生活しているのかをひしひしと感じました。2021/02/18
ジャズクラ本
10
◎新聞社特派員の著述でミネルヴァ書房の刊行ときたら期待せずにはいられません。と読み始めたが、こちらの期待が大きすぎたのかもしれない。そういう意味では○。原因は取材対象が多すぎて一人あたりの内容が希薄にならざるを得なかったためか。本来は寛容であったはずのイスラム教だが、女性軽視の悪癖が様々な観点から取材されていて、割礼を始めとする顔をしかめたくなるような実態がいくつも掲載されている。しかも習慣・風習とは恐ろしいもので、これを乗り越えるにはまだまだ大きな課題がいくつも山積しているようだ。2021/10/02
kanki
8
禁止だらけの女性。外出、海外、登校、運転、運動、スポーツ観戦…知らなかった2021/02/27