内容説明
ミイラをつくるときに脳が捨てられていた古代エジプトから、脳の画像化技術が進み、生きている脳のはたらきを見ることができるようになった現代にいたる脳研究の歴史を紹介します。
目次
1 古代からのなぞ(脳の手術は紀元前からおこなわれていた!;ミイラには脳はない!;「医学の父」ヒポクラテス ほか)
2 近代科学がときあかしてきた脳(コルクから細胞を発見;脳の解明の土台がしだいに固まってきた!;脳細胞が見えてきた! ほか)
3 生きている人の脳を調べる!(脳の構造の画像化・X線CT;脳研究がこの数十年で一気に進んだわけとは?;脳のはたらきを調べるには? ほか)
著者等紹介
川島隆太[カワシマリュウタ]
1959年千葉県生まれ。医学博士。東北大学医学部卒、同大学院医学研究科修了。スウェーデン・カロリンスカ研究所研究員などを経て、現在、東北大学加齢医学研究所所長。専門は脳機能イメージング研究。任天堂「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の監修者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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izw
14
脳研究はごく最近の進んだことが良くわかります。ブローカ、ウェルニッケが言語障害と脳のある部分の関連が発見されたのが19世紀後半です。前頭葉を切り離すロボトミー手術が1975年まで施術されたことには、改めて驚かされれます。CT、PET、fMRIによって、切開せずに脳の内部を調べられるようになったが1970年以後です。エジプトのミイラは内臓は保管されたが脳が捨てられていたというのは知りませんでした。このシリーズも含め、最近「こどもくらぶ編」のシリーズが目につき読んでいますが、どれも完成度が高いと思います。2015/11/08
さく
6
脳の解剖の歴史書 ヒポクラテスから最新の医療機器にまで及ぶ。小学生向けながらざっくり知るにはちょうど良かった2021/08/03
とりぞう
0
「ミイラをつくる際、内臓は1つひとつていねいに取りだされ、べつべつのつぼに入れられたのに対し、脳は、鼻の穴や眼球を外したあとの穴、こめかみのあたりにあけた小さな穴などからかきだされ、捨てられたと考えられています。脳がそれほど重要なものだとは考えられていなかったことがうかがわれます」という話など。2015/10/05
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