内容説明
現代社会学の刷新を願い、観察、調査、収集した事実と、既存の理論、学説とを融合し、マンハイムの「時代診断」思想を復活させた。本書では、日本社会の根幹にある社会問題として、都市化とコミュニティ、小家族化と粉末社会、高齢化と医療介護、少子化と児童虐待、自然エネルギーと環境問題などを取り上げ、質的方法と量的分析により政策科学的に「診断」した。前半の「理論と方法」、後半の「応用と実践」を通して、具体的で精確な「時代診断」の方法を分かりやすく解き明かす。
目次
第1部 社会診断の理論と方法(時代診断の比較社会学;マクロ社会学;人間関係と家族の問題;量的調査と質的分析)
第2部 社会診断の応用と実践(高齢社会の医療費問題と介護福祉;少子社会の現状と児童虐待問題;災害からの復興と環境研究)
著者等紹介
金子勇[カネコイサム]
1949年福岡県生まれ。1977年九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、北海道大学大学院文学研究科教授。文学博士(九州大学、1993年)。第1回日本計画行政学会賞(1989年)、第14回日本都市学会賞(1994年)。北海道大学研究成果評価「卓越した水準にある」SS認定(社会貢献部門)(2010年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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