内容説明
時代を代表する文学作品に表れる、女・夫婦・家族像を考究するとともに、それぞれの時代の家族法を分かりやすく論じる。
目次
序章 小説・家族・法
第1章 明治後期(明治二〇年代;明治三〇年代)
第2章 大正末年から戦後まで(大正末年;戦後)
第3章 昭和末年から平成へ(一九八〇年代;二〇〇〇年前後)
終章 現在および将来
補論 法学と文学の交錯―『虞美人草』と「明治民法」
著者等紹介
大村敦志[オオムラアツシ]
1958年千葉県生まれ。1982年東京大学法学部卒業。東京大学法学部助手。1985年東京大学法学部助教授。1998年東京大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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YY
2
帯に短し、たすきに長し、といったどんな層に読ませたいのかがつかみ切れていない本。本書の後半は多少まともであるが、前半はあらすじの解説と法規定の確認と少しのコメントのみで、ろくに考察がなされていない。法規定と法意識の差に十分意識的なつもりであろうが、結局は行動の法的根拠を示すにとどまるような記述が多い。文学的コメントも散発的で根拠が十分示されないこともしばしばで、正直言って「文学」要素を一切排して家族法とその社会的背景のみを描く方がよかった。2012/03/22
Hisashi Tokunaga
0
大村教授の最近の著作はこの手のものが多い。有斐閣では引き受けかねたテーマなのか、あるいは記述内容なのか?文中にちゃっかり「民法読解親族編」の発刊予定を記述するところは、最近のNHK並みの手法?優れた論文と、手ごろな読み物の落差が大きい大村氏のこの頃です。2012/09/23
denken
0
家族法の歴史と,それぞれの家族法に対応した時代の雰囲気を代弁する(家族を扱った)文学作品の紹介。2012/05/22